Hale Mahina

次の　クラスの　始まる日が　近いのに、全然　エキサイティングなんかじゃ　ない。
そんな気持ちが　ここ数週間続いていて　ついには　レセプションにいた　先輩を
捕まえて、そんな気持ちになったことはあるか　たずねてみた。
彼女も　あるレベルまで行った時、それで　お金をもらうというより　家族や身内を
マッサージできればいいという　思いになったという。

最近　学校の経営者が変わり　買い取った人は　世界でも名だたる　
経済大国からやって来た　わたしと　年の変わらない　男性だった。
前代表の依頼で　セラピストのわたしが　その人と　ミーティングを　することになり
将来のプランなどについて　話を聞いたけど　アハハ、世界が違う。
わたしが　波乗りを楽しむように　彼はビジネスを楽しむ。
わたしが　波の　サイズや　うねりの　向きを　話すかのように　
彼は　ミリオン、ビリオン単位で　ビジネスの話をしてくるから、しまいには
話が　耳を　通り過ぎていくだけに　なってしまった。
　
前代表が　なんとか　わたしとその人で　学校経営あるいは　教育に関して
何か　出来るようにと　お膳立てのようなものも　感じたけれど　今は断った。
わたしは　ビジネスマンには　なれない。興味がない。
明日　食べるのに　困らなければ　波乗りに行く。

経済観念　学位　時間の概念など　世の中で　隔たりを生むものの世界からは　
遠く離れた所で　生きているのが　心地いいから　わたしには　出来ないと　断った。
そういうことに　興味のある人もいる。そういう世界で　意欲的に　生きていける
タフな人たちもいる。そういう人にお任せしたい。

夜７時に　やってきた　クライアントとの　セッションが始まり　わたしは　自分の
生きる　世界へと　引き戻された。
かれこれ　１ヶ月を　迎える　その人との　セッションで　初めて　がんを　患っていると
言う話がでた。
定期的に　わたしから　マッサージを　受けにくるのも　わたしの施術が　自分の　今の
状況に　よいエネルギーを　与えてくれると　身体が　感じたから　らしい。　　　

来月はもう　クリニックに　来ないつもりでいたのに　そんなことは　言えなかった。
次の　セッションのあとで　放射線治療に　入るという。
放射線の量にもよるけど、身体には　かなりの　負担になると　聞いたことがある。
ドクターに相談して　その後の　予約を　決めたいと　行って来た。

クリニックを去るのは　少し先に　引き延ばされそう。
そんな、こんなのこの頃。