Hale Mahina

明日は　ヴァレンタイン。
学校も　明日の　夕方から　始まる。
願書を　提出したあとで　担当の　先生と　クリニックで　ばったり会い
”prove、口頭だけど　正式ね”と 言われる。
後日　“開講が　ヴァレンタインと　聞いたので　もし　一緒に　過ごす人が　
出来たら　クラスには　行きません”と　メールを　送った。

で　明日から　始まる　クラスには　参加しない。
だれかと　一緒に　過ごす　予定は　ないのだけど　会いたい人が　いるから
夕方から　始まる　クラスへは　行かないことにした。

風邪が　思ったより　長引いて　落ち込んでいる　彼。
朝晩の　冷え込みも　まだまだ　厳しくて　気分も　落ち込んで　いるのだろうか？　
先々日　映画の　帰りに　家まで　送ってくれたとき
”また、なんとか　一緒に　暮らせるように　考えているんだよ”と　言った。
そしたら　“今すぐ　戻ってくれば　いいんだよ”と　いうから　
”それは　出来ない”と　答えた。
“一緒に　住むためには　あなたが　家を　出なければ　無理”だとも　言った。

それは　私からの　最後の　願い。
聞き届けられない時は　今生で　この恋を　あきらめると　自分と　約束した。

数日後の　今日　電話が　入った。
風邪が　ひどくて　お医者さんに　行ったと言う。
君が　そばに　いてくれたら　よかったのにとも　言って来た。
と、笑いが出た。おかしくて仕方ない。
ことばを　失ってる　彼に、
“何、言ってんの～？選択だよ。あなたには　選択がある。
引越して　一緒に住むのか　引越さずに　そこにいいて、
私が　来ないと　泣き続けるのか？
簡単なことでしょ？するのかしないのか？”
そういって　電話を　切った。

こうなることは　わかっていた。
２月には　いつも　風邪を　引いて　熱を　出す　彼。
数年前は　私が　いなくなることなど　何とも　思ってなかったのに
その時から　私には　わかっていたんだ。

彼の　お金や　アメリカへの　永住権のために　結婚したと　思っていた　彼の　家族。
彼自身も　そう　思っていた。
どうして　私が　結婚したのかが　彼には　わかっていなかった。
その　家族の　一部が　別居後　ビーチにいた　私を　捕まえて　私の　乗ってる車を　
奪っていこうとした。
ビーチにいた　全ての　友人たちは　途方に　くれた。
こんなことが　自分たちの　コミュニティーに　あっては　ならない。　

私には　わかっていた。
みんな　失うのが　恐いんだ。
今を、これまで　築いて　来たものを、今まで　そばにいた人を、
経済的に　支えて来た　人を、、、、。
その結果の　出来事だった。
だから　起きたことなど　どうでも　よかった。

そして　私は　離婚した。
不安になった人への　せめてもの　贈り物の　つもりで。
そして　二人は　事実上は　他人に　なった。

明日は　ヴァレンタイン。
どちらへ　転んでも　私は　私。
愛とともに　生きることに　変わりはない。

いつか　愛の家　“Hale Mahina” を　作りたいと　思った。