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Hale Mahina

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2006年03月13日
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カテゴリ:ハワイ
出発を 数時間後に 控えて 雨が 降り出した。 
真夜中過ぎ。
それは 雷を ともなう 豪雨へと 変わり、ぎりぎりまで ベッドで 過ごすつもりが
予定より 早めに 出発することになった。
ノースショアを 抜けると 思ったより 雨は 小降りで いつもなら 遮断される
ハイウェイも 何ら 問題なく 通り過ぎ エアポートへ 到着。
こんなこともあろうかと チェックインを 前日の夜に ウェブから 済ませておいて
正解。

エアポート周辺は 曇り空。
フライトは 定刻通り ホノルルを 出発し 予定通りハワイ島 コナへ。
朝早くから 晴れ間の のぞく空に オアフでの 嵐が 嘘のよう。
コナから 南へと 続く コーストラインを 抜けて 東側にある 火山地帯へと 
向かう。
と 思いきや 南へ 向かうほどに 雨足が 強まる。
サウスポイントを すぎて 東へと 向かい 残り15マイルで 終点という所で
3フィートの水が 一本しかない 道を塞ぐ。
残された 手段としては 来た道を 再び 北へと 向かい コナを すぎるあたりで 
ワイメアへ 向かう道を抜け そこから マウナケアとマウナロアの 間を 抜ける 
サドルロードと 言う名の 舗装も ままならない 牧場地帯から 火山地帯へと向かう
道を ヒロ方面へと ひたすら 走り ヒロから再び 南へ降りる。
朝から 走り続けて270マイル。
8時半に コナに ついた時は、午後3時の チェックインなんか とても遅過ぎだと
思っていたのに キラウエアの カルデラ周辺の 宿泊施設についたのは ちょうど
午後3時過ぎ。6時間も 運転していたことになる。
島と いえども ハワイ島は スケールが違う!!!!!!ということを 
思い知らされた。

2日め。朝から しとしとと 雨が降る。
滞在先には どの部屋にも 暖炉が ある。
施設内の 雑貨屋では 炭や薪を 売っている。
電気ヒーターだけでは 部屋が 暖まらないほど 気温は 低い。
部屋で じーっと しているわけにも行かず 車で 近くの シダの森へ。
3mはある シダを見ながら 今にも 恐竜が 出て来そうと 思った。
ゼンマイや ワラビを 摘みに 山へ行ったことはあるが 渦巻く その部分が
わたしの顔より大きいのは ほんとうに 初めて見た。
と そこに キジが ひょっこり 現れる。
ハワイでも 絶滅の 危機に あるという 鳥の 種は 多い。
キャプテンクックが 航海で 持ち込んだ 豚は ハワイでは ワイルドピッグと
呼ばれ 野生に 生息するが、その豚が 地面を 掘った所に 雨水が 貯まり、
鳥マラリアが  繁殖する。 それにより 相当の 数の 鳥が 消えて 行ったのだとか。
その中の 貴重な キジが ひょっこりと 現れ 同じ道を 戻る時も 再び ひょっこり
と わたしの 前を 横切り 森の中へ 消えて 行った。 

3日め 少し 晴れ上がった 朝早く キラウエアより 15年 若い 
ハレマウマウという名の クレーターへと向かう。
見晴し台が 設置されてる 場所へは 簡単な柵が まわしてあり その柵から中へは
入れないことに なっている。
いつ 地層が 崩れ落ちるかなど 誰にも わからない。
地層の 切れ目から 立ち上がる蒸気は 硫黄の においを 漂わす。
ふと 日本人の カップルらしき人たちが 柵の中 それもクレーターの ふち 
ぎりぎりの 所で 写真を 撮っている。
もうすぐ タワーから 監視している 警備が やってくることだろう。
それにしても クレーターからみる地層、表面の 固まった 溶岩、
まるで この世の終わり、あるいは この世の始まりを 思わせる。
地球は このようにして生まれてきたのか?
そしてそんな 場所にも 生命は 芽吹く。
シダと 数種の木は いまだ 蒸気の 立ち上る 岩の 切れ目近くからも
芽吹いていた。
そして鳥は 自由に 飛び回りながら 何もない大地に タネを 落として 行く。  
こうして 生命は 生まれて 行くのだろう。
 
火山地帯を 訪れるまで ハワイ島の エネルギーは 痛いぐらいだった。
ところが ハレマウマウ周辺を 歩きながら 自分が ゼロになるのを 感じていた。
雨が 熱を 押さえているのか、柔らかい イメージさえ 受けた。

昼過ぎ 翌日の フライトの 関係で コナへと 移動した。
頭の中で シダの 森のことを ずーっと 考えていた。
それと同時に 火山の 噴火で 出来た クレーターの 面積についても 考えていた。
自然は 私達の 物差しを 持たない。
静かなる 巨大な エネルギーの 流れの中に 生命が 息づいている。
そしてその生命は 火山地帯という 環境にそって 自らの形態を 変化させて 行った。
人間など ただの 生命の一種でしか ないじゃないかと 思った。

帰ってきて数時間後、わたしは再び 火山地帯の 宿泊施設へと 電話をした。
次の 予約を 入れるために。

何か 見落としたものがある。
そんな気がしてならない。
         





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最終更新日  2006年03月13日 17時00分14秒
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