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がんを患った 患者さんの マッサージを終えて 古くは サトウキビの町だった
Waialua(ワイルアと発音するように、ワイアルアではありません)から Waikele(アウトレットで有名ね)のペットショップへ。 Po'o hinaが トイレの後 激しく(彼女らしい)砂を引っ掻くんで 砂があちこちに散らばり ドーム型のトイレを買いに。 ついでに 預かってる知人のサムくんの おやつも調達。 同じ一角の ブックストアーで CD調達。 ギフトカードがあったんで それで 5枚調達。 夏は スタン ゲッツがいい。しかも アントニ オカルロス ジョビンのコラボ。 そんでもって アストラド ジルベルト(カタカナ表記は難しい)が Desafinadoを ポルトガル語で歌ってる。 最近は このブックストアー、CDについてるバーコードをスキャンするだけで ほとんど全てのCDを 視聴できるように システムを入れ替えた。 (あれ?日本ではあたり前ですか?) チェット ベイカーは 先ず 視聴無しで 購入決定。 というか にたような構成のCDを 日本においてきたんだよね。 で どうしても Someone to watch over meを一緒に歌いたかったんで もちろん チェットくんと。はっはっは CDとデュエットです。 それと Bill Evansの パリでのコンサート。拍手がはいってたら困るけど 視聴した分には セラピールームでもながせそうな テンポです。 後の二つは クリニック用に 癒し系の バッハとショパンの 演奏。 Kevin Kernの ピアノ曲。 スタンゲッツは しばらく視聴してました。 で Corcovadoに曲が変わったとたん にやにやしてる自分に気づき 思わず周囲を見渡した私。 もうだめ、ブラジルなまりの 英語で "oh how lovely"なんて 歌われると マジ” 全てがlovely ってな 気分になってくるから 不思議。 ____________________________________________________ マッサージが終わると クライアントは 目を開け 奥さんを 部屋に呼ぶ。 奥さんが私に どうしましたか?と言いながら 部屋に はいってきたので 旦那さんが 呼んでますって言ったの。 そしたら クライアントは 奥さんに 彼女にお金をあげてというわけ。 私は思わず笑いながら、”あれ?もしかして ずっと 支払いのこと考えたわけ? それじゃリラックスしてなかったってことでしょ? 次回は 支払いは彼女に任せて マッサージを楽しんでと 冗談まじりに言った” ハグとキスをして 部屋を出て クライアントの奥さんと少しだけ話した。 “彼はとても強いですね。リタイヤの前は何をされてたんですか”と私。 奥さんは“コンストラクションと ハンティングを楽しんでた”と言いかけて 少し涙目になった。 私が 足のむくみに関して 今日は これと言って何をすることもできなかった ことを伝えると、 “来てくれてありがとう。彼が気持ちよかったと言ってるので それで良かったです”と 笑顔で 言った。 ハグと握手で その家を後にした。 Waikeleにつくまで 私は泣きながら ドライブしていた。 5月で 病院は 手をつくせるかぎり 全ての治療を終え ペースメーカを 埋め込み お腹に貯まった水を 取り除く時以外は 家で過ごすことになった クライアント。つまりは 後どれぐらいという 人生の時間を 現在の 身体のコンディションから 想定し 家族は その時を あくまで 目安として知る。 ただ 彼の身体は それでも 深い呼吸を繰り返し パルスは ペースメーカーも 手伝ってか とても力強かった。 私は 彼の余命がどれぐらいかと言うことには 触れなかった。 私は この先のことは どうでも良かった。 今ここにいるこの瞬間。 そこに存在する 命と向き合っていたかった。 未来のことなど 知らずとも それを 見る日はやってくる。 私の訪問を心待ちにしていたと 奥さんは 何度も言った。 お腹に貯まった体液が 出口を探し 重力によって 足に貯まる。 皮膚は張りつめ やがて破れた皮膚から 体液は 漏れだす。 腕は いまだ 仕事をしていた 筋肉の名残を 残し やせた身体に 大きな手は 彼の これまでの 人生を語っている。 涙が 止まらなかったのは そういうコンディションにある 彼のせいではない。 それは クライアントと 奥さんの間で 愛がいまだ 強く続いているのが見えたから。 Life is beautiful, because there is a love in between two people. キッチンに手を洗いに行くと 双子の3歳になる孫が(男の子)踏み台に上がって トースターにパン を入れている。 もうお昼なの?自分で サンドイッチを作るの?と言ったら ”これはおじいちゃんのだよ”と言った。 みんなが 協力しあって 愛を注いでいる。 Love is beautiful. それ以外 どんな言葉が ふさわしいだろう。 そういうことが心からあふれてきて わたしの涙はとまらなかった。 ________________________________________________ 私は 確かに飛んだ。 この 島の上空から見た景色は 細かいことはいろいろあれど 美しいものだった。 そこには 静かに 愛を注ぎあう 家族の姿があった。 そらには 真夏の雲が 浮かび 海の青がひときわ 輝いていた。 Life is beautiful、 love is beautiful. 私は 彼らとの出会いの中で たくさんのことを 学んでいると 思った。 こころの中で 彼(クライアント)をよろしくと 彼の奥さんに言った。 なぜなら 私達は この星にすむ 家族だから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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