カテゴリ:つぶやき
仕事から帰ると、郵便が届いていた。中身が厚い。何だろう?? 差出人を見ると・・・20年前の職場の直属の上司。 年賀状のやりとりは毎年していたが・・・何だろう?と思い中を開けると、 1冊の本が入っていた。回顧録である。 「題名、部長らしいなあ」・・・そう思った。 中をパラパラ見ると、目が止まった。 私の名前が書いてある。 胸が熱くなった。涙が出そうになった。 大学を卒業し、初めて就職した会社。 同期は数百人。その中で営業部隊に配属された女性は2人だけ。 フロアのほとんどは男性である。 当時、本社で女性の営業は数える程しかいなかった。 私はその中の一人で、女性としての扱いは全く受けなかった。 新設された部の中で、毎日ハードに鍛えられた。 本を贈って下さったのは、その部の部長である。 部長は、シャンソンが大好き。越路吹雪が大好きで、ご自宅にお邪魔したときは、私達にシャンソンを聴かせながら、ご馳走をふるまって下さった。 おっちょこちゃいな私は、よく部長にたしなめられた。 厳しいけれど、優しい方だった。 今は既に退職し、東京のマンションから生まれ故郷の佐渡に移り、のんびり暮らしている。 あの時の同期や先輩とは、今でもお付き合いが続いている。 バカみたいに飲んで、バカみたいに遅くまで仕事して、励ましあって・・・ みんないいヤツ(人)だった。 あの時の、キラキラ輝く就職したての自分。がむしゃらに働いてた自分。 一生、忘れない。 今日、部長からの本を見て、あの時の思いがまたよみがえってきた。 部長に、お礼と近況報告の手紙を近々書こう・・・そう思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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