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カテゴリ:看護
NHSの病院で働き始めて早1年。 イギリスの医療事情がわかってくるとこの国では病気になりたくないなーって心から思います。
医療費は政府の負担、国民は無料で治療を受けられるのはいいけど、そこに落とし穴が… 私の働くNHSは数年前は多くのアダプテーションナースを取っていたそう。 何で今は取ってないのかなってフィリピーナナースに聞くと、お金がないんじゃないのという答え。 このNHSだけがそうなのか、すべてのNHSが抱える問題なのかはわからないけど、経営はかなり厳しいみたい。 週明けの月曜日の勤務は嫌い、だって患者の家族からのクレームに対処することに時間の多くをとられるから。 日本で働いていた時は、だいたいいつも患者さんから感謝されていたし、だからこそ気持ちよく仕事もしていた。 ナースにはどうし様もできないことで、えんえんとクレームを付けられ、ふと何で私が謝らなくちゃいけないのよって思えてくる。 土曜日に入院してきた一過性脳卒中疑いの患者さんの家族は、いつになったらCTスキャンのテストをするのだと詰め寄ってきた。 週末は緊急時しかCTは稼動しない、月曜まで待たなくてはいけないと説明すると、月曜の朝9時に電話をしてきて、CT検査はしたのかと聞いてくる。 朝の9時なんて放射線科は働き出したばかりだから、検査なんて済んでるはずないでしょ。 すると病院のポリシーのよると48時間以内にCT検査をするべきだ!と言い出す始末。 週末はドクターはオンコールだけだから、多くの患者さんは月曜に主治医がラウンドに来るまで何も事は進まない。 もう一人食道癌の患者さんが嚥下困難で入院していた。 金曜日の時点で点滴、sips of waterのみ。 それが土曜、日曜と月曜まで続いた。 月曜の朝患者さんは、吐き気を訴え吐血。 バイタルをチェックして主治医に連絡すると、coming shortlyと言ったくせに一向に現れない。 彼の家族はとってもupsetして、他の病院に行くと言い出した。 はっきり言って苦情の多くは、看護とは関係ないこと。 でも患者さんのベッドサイドにいるのはいつもナースだから、何でもかんでもナースに言ってくる。 ナースになりたいと思った理由の一つに、人のためになることがしたい(ありがち?)っていうのも理由の一つ。 患者さんに感謝されるのを期待しているわけじゃないけど、やっぱりありがとうの一言で気持ちよく仕事ができるのは事実です。 また愚痴日記になってしまった… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.30 02:13:53
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