| 【ぐるりのこと。】2008年6月7日(土)公開 | 監督 : 橋口亮輔 | 出演 : 木村多江 /リリー・フランキー/倍賞美津子/寺島進 他 | 観たい度 : ★★ → 観賞後の評価 ★★ | |
「 ぐるりのこと。(2008) 」 ぐるりのこと=主人公のまつわりうや日常の出来事のこと 監督は、橋口亮輔。 主演は、 木村多江 。 共演は、リリー・フランキー。 そして、倍賞美津子。 寺島進。
Story : 「お、動いた!」小さく膨らんだお腹に手を当て、翔子は夫のカナオとともに、子を身籠った幸せを噛みしめていた。しかし、そんなどこにでもいる二人を突如として襲う悲劇…初めての子どもの死をきっかけに、翔子は精神の均衡を少しずつ崩していく。うつになっていく翔子と、彼女を全身で受け止めようとするカナオ。困難に直面しながら、一つずつ一緒に乗り越えていく二人…。
1990年代初頭から21世紀へと、日本社会が大きく変質した10年。実際に起きたさまざまな社会的事件を背景に盛り込みながら、ひと組の夫婦の時の流れを、丁寧に、心にしみいるように紡ぎだしている。
「2008年6月7日公開 」
ー 作品情報より ー |
この作品はかなり微妙といえます。 製作者サイドの事情を知っている人にとっては、どういう意図を持って作っているからこそ、ここが素晴らしいと感じる事が出来るに違いありませんが、なにも知らずに、ぽっと、この作品を目の前に出されて、無の状態から鑑賞する者にとって、2時間20分と言う長さの中でその空気感を読めというのは、かなりの要求が高い作品と言えるでしょう。 映画に限らずドラマや小説にしても、最低限の伝えようという意思を持って作らない限り、受け入れられるものと受け入れられないものの幅が大きすぎるのではないかという感想を持ちました。 前者としての条件のひとつは、1993年から10年間に実際に起きた事件の法廷でのシーン再現が興味深いこと、そして、同じような思いを持った経験がある、あるいは持っている夫婦にとって共感が持てる部分があったりすることかもしれません。 そして、後者としては、独身者にはあまり実感がないお話であり、この2時間20分という尺の長さで淡々と描かれる夫婦の苦悩と再生のストーリーに共感がもてないものにとっては、あまり楽しい時間ではないといえるかも知れません。 私は残念ながら後者のほうで、ただでさえ2時間20分の長さは、ものすごく長く感じてしまいました。 とは言え、主人公翔子の夫役のリリー・フランキーの演じるカナオのひょうひょうとした演技には笑いも起きるシーンもありました。 女癖が悪く、仕事の最中でもだれかれかまわずくどく浮気者のカナオを演じるリリー・フランキー、次世代の泉谷しげるかと思わせた後半、いつのまにか普通ないい人・・・だな・・っという感じになってしまった演技はなんだか物足りなかった・・・ カナオは父親の自殺を目の当たりにしても涙を流さなかった・・・そういう男。もう少しその辺の微妙な演技がほしかったかも。ただ単に、ぼ~っとセリフをこなしているようにしか見えなかったかな。役者じゃないから、そこまで要求しても酷か・・・・ オフィシャルブログで紹介されている有名人のコメントとして福山雅治のコメントを読んで感動してしてしまいました。 この作品を観てこんなコメントが出せるなんて、なんって天才☆ まさにこれだ!ね☆
「誰もが心のなかに抱えている
『どうにもできないもの』
その絶望を少しだけ軽くするためには 大切な人をずっと大切にすること。
この映画はそれを教えてくれました。 」 福山雅治(アーティスト) |
ぐるりのこと
~ おしまい ~
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