ルフィはまったく泳げない。
今、たぶん日本で一番人気のあるマンガ「ワンピース」の主人公ルフィの弱点は「泳げない」という事です。細かく言えば「食い意地が異常」とか「楽しければそれでいい」とか「自分のやりたいことをやってるだけで、指揮をするわけではない船長」とか(笑)でも、ルフィの弱点と聞かれて、マンガを読んだことのある方なら、「ルフィはカナヅチ」って思うんじゃないかなあ。作品世界の中でも、海が舞台なのにその海の中では動けないっていうのは、大きな足かせですもんね。さて。ルフィのように、まったく泳げないカナヅチさんにとっては、海の深さは関係ありません。深さが身長以上であれば、2メートルも100メートルもいっしょ。向こう岸に泳いで渡らなければならない、となったらその距離が10メートルだろうが1000メートルだろうが、同じことなのです。たとえ、1メートルでも「泳げる」のであれば、その距離を伸ばしていくことはできます。短いけれど、たった1メートルであっても「泳ぐ」という行為ができるのであれば、1メートルが1メートル50センチになる可能性はあります。ま、ルフィだったら、ゴムの腕を伸ばして、代替手段を見つけられるとは思うけれど(^_^;)努力とか学習ってのは、そのとっかかりが必要です。伸ばしていくには伸びるための基礎がいる。たとえば、本を読んで学ぶためには、その本に書かれている言語が理解できる、という基礎が必要です。逆に、その基礎があれば誰にでも可能性は発生する。仕事も同じ。「それは無理」って思う時、その無理は「ルフィの水泳」か否か。「ゾロの独り歩き」っていうレベルの無理もあるなあ(笑)とりあえず進んでるうちに、いつのまにか目的地にはついてる、っていういきあたりばったりとか。ひょっとすると「そんなこと無理」って言えるくらい自分はがんばってるんだ、って言いたいだけの自分かもしれません。ま、往々にして仕事の場合「泳ぐ」ことは手段であって、目的ではない。上手に泳げるにこしたことはないけれど、目的地にたどり着く別の方法があるのなら、泳いでいく必要はなかったりします(笑)