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Dear My Honey,
”あぁ~、3年間生きてきたこの金魚も明日の朝には死んでるだろうなぁ~。残念だなぁ~。” ”かわいそうだけど仕方がないねぇ~、命あるものはいつかはこうなる運命にあるもんねぇ~。なにか他の容器に移しておいたらぁ~?” ここからハプニングは起こった。 彼はなにを思ったのか、まだ口をパクパクさせて、かつがつ泳いでいる金魚を掬い取って、器に移すどころか、水洗トイレに流そうとした。 ”なにしてるのぉ?” ”ん?金魚を流してやろうと思って・・・。” ”はぁ~~ん?????” ”・・・” ”自然に帰してやろうと思って・・・。” 私は頭が真っ白になって固まってしまった。 ”待って、待って, honey!” ”その金魚まだ生きてるから・・・。生きてるから私にちょうだい、その金魚・・・, honey!” ”なにすんの, baby?” ”まだ生きてるからボールに移すのよ, honey!” ”いや、俺はこの金魚がこうして一晩苦しむのを見たくないから、このままそっと水に流して自然に帰したやりたいんだ・・・。 外に埋めてやってもいいけど、裏庭じゃないから、犬やネコが掘り返すとまたいけないからな・・・。” ゴォ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。 トイレから聞こえるその音とともに、大粒の涙が頬を伝って流れた。 ”どうしうたんだ, baby? 何かあったのか?何で泣いてるんだ?大丈夫かぁ?” *************************** なぜそんなにクールにいられるのか?私にはできない。さっきまで水槽の中で一生懸命生きようとしていた金魚にそんなことは出来ない。例え死にそうな金魚でも最後まで生かしてやりたい。人間と同じように、たとえそれが金魚でも【命】がある。そしてそれを見届けることが飼い主の最後の責任でもあるとそう信じていたし、そうしてやりたかった。 もしもそれが、最後の別れならそれなりの【儀式】があるのではないのか?3年間水槽を眺め、餌を与えて水を替え、時には安らぎを与えてくれた金魚・・・。 その金魚の最後がこんなにドライでいいのか?私には分からない。なぜ、人間の【排出物】と一緒に扱われなければならないのか?彼らはただのペットやごみではない。【命】ある生き物ではないのか? 私の耳にはまだあの音が残っているし、そう考えると便座に座れない・・・。 Love and miss you so much, お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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