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Dear My Honey,
オフィスを出る前に、携帯をチェックしたら、Honey からのボイスメールが入っていた。 ”家についたら電話しろよな。待ってるから。” 私は、あまりにも忙しすぎて今日が何の日なのかさえすっかり忘れていた。 ”電話しろって、まだ金曜日じゃないのになんだろう?何も用件を言わないでただ、家についたら電話しろって・・・???” 私の頭の中は”?”で一杯だった。 ”家に着いたけど・・・。” ”今から行くから・・・” ”いっ、いまから行くって、ねぇ~honey. ねぇ~???” ”♪プゥ~~~、プゥ~~~、プゥ~~~、プゥ~~~” 電話は切れてしまった。 数分してhoney が車でやってきて、いつものように数回クラクションを鳴らした。 ”家近いのに車で来てるし・・・???” 私はまだ分からなかった。 ”ねぇ~。何で車で来たの?ねぇ~、どっか行くの?” ”・・・” 彼はしばらく私の顔を見つめていた。 ”Happy Birthday, my beautiful baby!” そして、万円の笑みを浮かべて、私にキスをして抱きしめてくれた。 ”そうだったそうだった。そういえば今日は私の誕生日だったよね, honey. 私すっかり忘れてたぁ~。でも、覚えていてくれてたんだねぇ~, honey は・・・。ありがとう” 彼は、私が前々から行ってみたいと言っていたイタリアンレストランに予約を入れておいたからそこへ私を連れて行くというのだ。 *************************** 彼がお店の人にそう頼んだのかどうかは定かではないけれど、テーブルの上のセッティングがとてもかわいくて、明らかに他のテーブルとは違っていた。そして、小さなメッセージカードに”Happy Birthday.”と書いてあった。 ”でも私、誕生日を派手にされるのは嫌よ。だってもう若くないんだから・・・。歳を取ることをお祝いしなくてもいいからね。お願いね、honey. ” ”お前がそういう事が嫌いだっていうことも前々から知ってるから俺は何もしないし、するつもりもないよ。だから安心しろ, baby.” ふぅ~~。一瞬にして肩の力が抜けた。 ”でもな、baby. 本当に何もしないんじゃあ、今度は俺の方がなんとなく嫌だから、これだけは受取って欲しい。” そう言って彼が差し出したものは、私がずっと前から欲しいと言っていた”ハリーポッター”の第5巻だった。 ”えぇ~、honey. これ、どうやって手に入れたの?もうどこのお店にも今はないはずよぉ~。私、買いに行こうと思って何件か本屋さんに電話したもん!” ”覚えてるか, baby?先週の金曜日に俺が用事があって会えないって言ったよなぁ~???” ”覚えてるよ。” ”あれ、本当はウソだったんだ。何でかというと、次の日が発売日だっただろ。” ”よね・・・。もしかして・・・???” ”そうだよ。だから金曜日は早めに寝て、土曜日の朝、700くらいから並んで買ったんだよ、お前のために・・・。” ”ほんとぉ~, honey. ぜぇ~んぜん知らなかったぁ~、私・・・。ありがとう, honey!” ”なぁ~。いつも言うように、その茶色い子犬のような瞳で見つめられてお願いされたら、嫌だとは言えないだろぉ~。女ってずるいよなぁ~。まっ、いいけどな、お前がそれで喜んでくれれば俺は・・・。(笑)” 私のために朝早起きして並んで買ってくれたこのハリーポッター第5巻。ただの本じゃないような気がしてとっても嬉しかった。今日はこの本と一緒に寝ることにしよう。 誰よりも愛してるよ、honey. そしてありがとう、honey. Love and miss you so much, お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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