|
カテゴリ:カテゴリ未分類
Dear My Honey,
”ねぇ~, honey. のど乾いたから何かもらってもいい?” ”冷蔵庫にスイカあるから食ってもいいぞぉ~~, baby.” ”スイカぁ~?” ”ねぇ~、今スイカっていったぁ, honey?” ”おぅ~、言ったぞぉ~。なんでぇ~?だから食っていいぞって・・・, baby.” ”やっほぉ~~い!♪ スゥ~イカ、スイカ・・・。♪ スゥ~イカ、スイカ・・・。” 私は子供の頃からスイカが大好きで、三度の飯よりもスイカが好きで、スイカさえ与えておけば、泣く子も黙るといわれたほどだった。 ”いっただきまぁ~す。” 私はテーブルで、そのスイカを6等分に切って、そのうちのひとつにガブリと噛り付いて食べ始めた。彼はソファーに座ってその姿をじっと見ていた。 ”なにぁ, honey?おいしいよ!食べるぅ?食べるなら冷蔵庫から出してあげるよ!” ”いや、今はいいけど・・・。それにしても、お前が食ってるの見てると、ほんと、うまそぉ~に見えるもんなぁ~。” ”だっておいしいよ, honey・・・” ”いや、知ってるよ。知ってるけど、お前って何でもうまそうに食うよなぁ~。” ”そう?” ”おぉ~。そのスイカだって多分普通なら、その6等分をもう少し食べやすいように小さく切ってから、食べるだろうなぁ~。” ”あっ、忘れてた・・・。ついいつもの癖で・・・。ごめん・・・。” ”いや、いいけどな・・・。だから余計に豪快でうまそうに見えるのかもなっ!しかもそのお前の顔・・・。” ”顔?” ”おぉ~。お前今、自分の顔がどんな状態になってるか、知らないだろう。” ”なんでぇ?” ”じゃあ、鏡持ってきてやるよ。待ってろ・・・。” 彼は、寝室から手鏡を持って来て私の顔を映した。 ”ほれぇ~。みてみ、これ・・・。” 私の口の周りは真っ赤で、鼻には種がくっついていたのを気づかずに黙々と食べていた。 ”なぁ~。” ”あはは。全然気がつかなかった・・・。” あきれたのか、ただおかしかったのか、それは定かではないけれど、彼は白い歯を見せて、にやりと笑った。 そして、鼻の頭にくっついていた種を、口でそっと取ってくれた。かと思いきや、それをまた私のほうに吹き返した。 ”はぁ~ん。今、種吹いたでしょ~, honey?” 彼は、にやっと笑って口笛を吹きながら、隣の部屋へ行った。 ”もぉ~~~。” 私はお皿の上に落ちていた種を口の中に数個入れて、彼の部屋へ行った。その時、 ”お前、まさか口の中に種、入れてないよなぁ~。なぁ~?” 私は舌の下に種を隠して、口を大きく開けた。 ”ないよ。ほらね!” ”ないな?” ”ないよ。ほら!” ”もう一回聞くぞ、ないな?” ”・・・。” ”よっしゃ!” そっからはまたいつものようにくすぐりあいが始まった。口をあけて笑うと、種はいやでも口からこぼれ落ちるので、しばらくは種が口から飛び出ないように、くすぐったいのを必死で笑わないようにこらえていた。 けれども、それにも限界があった。とうとう私はくすぐったいのを我慢できなくなって、ブッと噴出してしまった。すると今度は種の2つが、彼の顔にくっついた。 それを見てまた私が笑い出して、いつもの私の笑いが止まらなくなってしまったのも言うまでもない・・・・。 もちろん彼も黙ってはいない。そんなわけがない・・・。私の両手を握ったまま、倍返しで、私の顔に種を吹き返そうとした。私は手を振り払おうとしたけれど、彼の力に勝てるはずがない・・・。ただ左右に顔を振って、よけるので精一杯だった。 ”うぅ~~~ん。もういいもういい。ごめんなさい。私が悪かった・・・。うぅ~~~ん。離してぇ~~~, honey.” 彼は握っていた私の手をしばらく上に持ち上げたまま、私が足をバタバタさせて騒いでいるのを見て遊んでいたが、そうしているうちに、スイカの種戦争もやっと終結した。と、思いきや・・・。 ”ブッ” 私の口の中でラストひと粒がモゴモゴしていたので、彼に吹き返して、トイレに駆け込んだ。 ”ギヤァ~~~。にげろぉ~~。” ねっ、こうでないとね・・・, honey! でも困った、しばらくはトイレから出られない・・・。 Love and miss you so much, お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|