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Dear My Honey,
人は、日頃見せない顔をいくつか持っている。それを見た時に、また改めて恋に落ちる事がある。 今日、honey のアパートに遊びに行ったら、何やら忙しそうに仕事をしていた。めったに家には仕事を持って帰らない人なので、隣の部屋で私も本を読もうと思った。 けれどもやっぱり、ほんのちょっとだけ、気になったので、邪魔にならないようにそぉ~~と彼の部屋に入っていって、ベッドの上に寝転んで、本を読んでいた。 何か企画書のようなものを編集していたみたいで、見た事のない後姿にメガネをかけた凛々しい顔が、私の目にはとてもかっこよく映った。いつものhoney ではないhoney を見た。 私は、本を読んでいるフリをして、しばらくその後姿にうっとりしながら、この先どうなるんだろうと考えていた。 ”なにぃ, baby?何か用事でもあるのかぁ?” ”いや、ただ見ていたかったから見てただけ・・・。いつもの顔と違ってカッコいいなぁ~って・・・。” ”パンを作ってた俺とは違うかぁ, baby?” ”うん!全然違うね・・・。私、メガネをかけたhoney も嫌いじゃないよ! ” ”そうかぁ~, baby. 今までそういう事を誰からも言われた事がなかったけどなぁ~。” ”ふぅ~~~ん。でも私は好きだな!” そう言ってしばらくまたその後姿を見つめていた。 ”お前そんなに俺を見てなくていいから自分の事してろよぉ~。それか、仕事、中断しようかぁ~。どうせまた後で出来るから俺は構わんぞぉ~。” ”いや、見ていたいから仕事続けてて・・・。” そういうと、彼は私の背中に乗っかってきて私の背中で仕事をし始めた。 ”なんなのぉ~, honey・・・。分かったよぉ~。じゃあ隣の部屋に行くからぁ~。” ”いや、行かなくていいよ。やっぱりこのままいてくれていいよ。” ”だって仕事の邪魔したくないもん!私はそう思ってただベッドの上で寝転んで見てただけなんだもん!” ”この背中が気持ちいいから、俺が自分からお前の背中に乗っかってきただけだよ, baby. だからお前のせいじゃないよ。何か話す事があったら聞いてるからな, baby.” そう言ってhoney は仕事を続けていた。 ”ふぅ~ん。じゃあねぇ~, honey.” ”ん, baby?” ”手を休めなくていいから聞いててね。” ”聞いてるよ, baby.” ”また同じ質問かもしれないけど、私たち来年の夏、どうなるの?” ”そんな事知るか!今考えなくていいよ, baby!” ”だってぇ~。” ”別れる様な事があったら、それはその時!また前のように友達になればいいだけの事だし・・・!” ”Honey, 私はそれは出来ないよ。そうなってしまったらもう友達にはなれないよ。私が友達から彼氏になる時には、いつもそう心に言い聞かせて、彼氏になるんだもん!今までそうだったし、honey の時もそれを承知の上で、彼女になったんだもん!” ”じゃあ、俺とも友達には戻れないんだぁ~, baby?” ”残念ながら戻れないね・・・。今までの思い出も時間をかけてでもすべて忘れるもん・・・今までずっとそうしてきたから、私・・・。でないと、次の新しい恋が出来ないもん、私!” ”俺はそこまでは出来ないな。一人一人との思い出は忘れようとしても忘れられないから、無理に忘れようとはしないな。だから、それはそれでおいておいてまた新しい意味での友達に戻るな!たいがいの人間は理解できないみたいだけどな、俺のこのやり方が・・・。” ”ねぇ~, honey. 私たちの関係があと一年で終わるかもしれないってこと、あると思う?” ”俺にもしもその時期が来るとしたら、それはお前が俺に別れを告げた時だろうな!” ”別れを告げた時ぃ?” ”そうだ。お前が俺をもう必要としなくなった時にお前が俺にさよならを言ってきたら、その時は俺はありがとうと言って、お前の思い出と共に、お前から去るよ。” ”ふぅ~ん。それでいいの?” ”お前が好きだから、引き止めたりはしないよ。俺といる時よりももっと素敵な幸せを見つけたのなら、それを俺は止めたりはしないよ。だからもしも、お前が来年の夏までに素敵な愛を見つけたのなら、ありうるかもな・・・。さよならを言わなければいけない日が来るかもな・・・。” ”ふぅ~ん。” ”それでお前がもう友達に戻れないって言うのならそれも受け入れるよ、俺は・・・, baby. でも逆に、それでお前が俺の事を心配しているのなら、それは全然必要ないよ, baby. 俺はそんな気は全然無いし、お前なしではもう生きていけない自分がいるからな(笑)。お前と離れることを考えると心が締め付けられるくらいに寂しくなるんだ。俺にはもうお前しかいないし、今まで会った女性の中でこれほどの強い愛情を抱いた事も無かったんだ・・・。いつか言ったろぉ~。お前のもとの彼氏みたいに、もしもお前が事故か何かにあって、俺がお前を失ったとする。その時には俺はお前がいなくなったから、俺も死にたいと思うよりも、お前の生きれなかった人生をお前の分も生きたいと思うくらいにお前を愛しているんだよって・・・。覚えているかぁ, baby?死ぬ事は簡単だけど、愛する人の死を背負って生きる方がもっと過酷で難しい事なんだよ, baby. 分かるかぁ?俺はそっちを選ぶ覚悟でお前と一緒になったんだよ。だから来年の夏以降の事は俺に関しては何の心配も要らないよ, baby!” ”ふぅ~~ん。じゃあ、答えはぁ, honey?” ”なんのやぁ~, baby?” ”来年の夏の?” ”だから神のみぞ知るってさっきから言ってるだろ!でも、俺のお前への愛だけは変わる事はないよって・・・。それが俺の答えだ・・・。” そう言って彼は再び私の背中の上で仕事をし始めた。 Love and miss you so much, お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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