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テーマ:あなたに口づけを‥‥(54)
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Dear My Honey,
彼には父親がいない。彼が4歳になる前に白血病で亡くなっているから、彼は本当の父親というものを知らずに育っている。彼の母親は、彼の父親が亡くなった後、再婚しているが、彼はいつも言う。 “やつはいいやつで、俺も大好きだし、尊敬しているんだよ。俺のいい話し相手でもあるし、時には人生の相談相手でもあるからな・・・。それでも、俺の親父はこの世にたった1人しかいないんだ。だからこういう言い方は好きじゃないけど、彼は俺の親父じゃないんだ。” 2日目は、彼は私をその亡くなった彼の父親との思い出の地へ私を案内してくれた。自分の記憶をたどりながら・・・。 最初に彼が連れて行ってくれたところは、彼の父親が彼を連れてよく来たという灯台だった。久しぶりに嗅ぐ磯の匂いが私にはとても懐かしかったが、彼も感慨深そうに、父親とのわずかな記憶をたどりながら遠くを見つめていた。なぜかその横顔が今でも私の心に焼き付いている。私達はしばらくあたりを散策しながら過ごした。 次に彼が私を案内してくれたのは、今でも彼が必ず訪れるというナショナルバークだった。大人約15人から20人がやっと手を繋いで一周できるというくらいの巨大な杉の木の群集・・・。あまりにも大きすぎて、出るのはため息ばかり・・・。もちろん木のてっぺんなんて見える訳がない。 どれだけ大きいか分かっていただけましたでしょうか?私は未だにピンと来ませんが・・・。木々や草木の香りがとっても新鮮で、時間もゆっくりと流れ、田舎育ちの私にはたまらなく心地いい森林浴でした。 そしてなんと私たちは、こんな光景にも出くわしました。きれいでしたよ、花嫁さん。彼はしばらく見ていましたが、あえて何も尋ねませんでした。 そして最後に彼はもう一箇所、私を連れて行きたいお気に入りの場所があると言って車を走らせました。それは太平洋でした。 心地いい波の音と、磯の香りの中で、私たちは波と戯れていたが、しばらくして、彼は私の背中を抱きしめ、海を見つめていた。 ”ねぇ~, honey.” ”ん?baby?” ”この向こうに日本があるのよねぇ~。” ”そうだよ!” ”ふぅ~ん。” ”・・・” 実際に太平洋を目の当たりにしてみて、この海が私たちを来年の夏、離れ離れにしてしまうんだと思ったら、ちょっと辛かった・・・。私はその先の会話に詰まってしまった。 彼もしばらく黙っていた・・・。 ”・・・” ”この海の向こうにhoney は行くのよねぇ~。遠いねぇ~。” ”確かに遠いなぁ~。うん・・・。遠いなぁ~。でもな,baby. 遠いけど、今はそう思うだけだから・・・。言ったろぉ~. baby. 俺は必ずお前のところに帰ってくるって・・・。俺とお前の間に、この海があったって、俺達は一生離れ離れになるわけじゃないって・・・。お互いのやりたい事のためにどうしても、離れないといけないだけで、それで全てが終わるわけじゃないんだよ。この海のこの距離を俺達の愛はずっとずっと繋いでいてくれるから大丈夫だよ, baby. これからもずっとな・・・。” ”分かってるけどでもやっぱり寂しいよぉ~~, honey.” ”大丈夫, baby. 俺がいつも言うように俺は例え、どんな事があってもお前のところに必ず帰ってくるから・・・。そして俺がこの国に帰ってきたら、もう一度この地を訪れよう。お前と一緒に・・・。そして俺の家族や親戚とまたキャンプをしよう・・・。だから終わりじゃないんだよ。今日この瞬間からが俺達の始まりなんだよ, baby.” ”Welcome to my family, baby. I really love you, always and forever, baby. ” 波が押し寄せて、私たちの足を濡らして行ったが、彼はそれを気にすることなく何度も何度も私にキスをした。 ”ここが俺の原点なんだ。俺の歴史はここから始まってるんだ。だから、それにお前も一緒に加わって欲しい。新しい俺の原点に・・・。そして俺とずぅ~~っと一緒にいて欲しい。どこへも行かないでほしい・・・。” そう行って彼は何度も何度も私の背中を撫で、キスをしてくれた。 ”I love you so much, my beautiful baby.” ”Alway sand forever.” 嬉しいような、それでいて寂しいような、何となく複雑な気持ちで私は彼にしばらく抱かれていた。 Love and miss you so much, お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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