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2003年08月25日
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Dear My Honey,

私は、仕事を終えて、いつものように彼のアパートへと向かった。彼はいつものように自分の部屋で何か忙しそうにしていたので、私はソファーに座って本を読んでいた。

“Baby?”

“なにぃ, honey?”

呼ばれて彼の部屋へ行ってみると、この夏に取った写真をCDに焼きながら整理をしていた。私たちはその一枚一枚を見ては、色々と、この夏の思い出話をしながら、楽しかった日々をしばらくの間、振り返った。

“そうそう、ここにも行ったよねぇ~。で、私、この時に生まれて初めてスカンクの匂いを嗅いで、死にそうになったんだよいねぇ~。あまりの臭さに・・・(笑)”

“このキャンプの時に、お袋が隠しカメラで俺達の写真を初めて撮ったんだよなぁ~~。あの写真そういえばまだ、お袋が持ったままなんだよなぁ~~。どうするんだろうかぁ?お前の親父さんにいつか渡すんかぁ?だとしたら殺されるなぁ~~、俺は・・・。(笑)”

“ここのキャンプの時に、BBQ の代わりに焼き鳥パーティーをやったんだよねぇ~。私がタレをまかされて、超緊張したんだよねぇ~。だって、家族と親戚とみんなの夕食を任されてるようなモンだったんだもん!気が付かなかったでしょう、私がどれだけ緊張してたか・・・, honey?”

“そうそう、この真っ赤な顔した写真。Honey がブルーベリーのジュースを私の顔に塗ったんだよね・・・。私を羽交い絞めにして・・・。ひどいよねぇ~~。もぉ~~。あの後のけるのに苦労したんだから・・・。(笑)”

そんなこんなで色々と尽きる事のない思い出話をしているうちに、CD が焼きあがった。

“ほれ、baby. 出来たぞ。夏の思い出だ!”

嬉しかった。確かに嬉しかった。けれどもそれと同時に何かどこか心に穴がぽっかり開いてしまったかのように寂しかった。どう表現していいのか適切な言葉が見つからないけれど、寂しさで一杯だった。

“どしたぁ, baby.”

“ううん。なんでもないよ。ありがとう。”

“なんか、嬉しそうじゃないなぁ~。”

“嬉しいよ。嬉しいけど・・・。でもぉ~~~。なんとなく寂しいかなぁ?もうこの夏が来年はないんだなぁと思ったら・・・。”

”・・・”

そう言いながら、私の目は涙で一杯になった。本当に楽しくて、すばらしくて、そして思い出深い、忘れられない夏を過ごしたので、それと同じほどの寂しさが突然私を襲った。

“大丈夫だよ, baby. いつも言うように、俺は必ずお前のところに帰ってくるよ。この夏の思い出が最後じゃないんだよ。この夏の思い出が俺達2人のスタートなんだよ。だから、寂しがる事じゃないんだよ。分かるかぁ, baby. ”

そう言って彼が私を強く抱きしめてくれている間に、私の中で彼がどれほど大きな存在なのかという事に改めて気づいた。何となくそばにいてくれた彼。気が付けばいつも一緒にいた私たち。そして挨拶のようにキスを交わし、抱きしめ合い、愛し合い・・・。当たり前のように、彼がいつでもどんな時でもそばにいてくれた。けれども、気が付けば、もうそれだけではなくなっていた。いつの間にか彼が私の中に、私が彼の中に住み始めていることにお互い気づいた。

“でもお前が何となく寂しいっていうのは分かるような気がするよ。お前のここのアパートの出入りが減ってからは、独りでいる時間が多くなったから、ふとした時になんかこのアパート、広いなぁ~って気がするんだよなぁ~。もともとは独りで住んでいたはずなのになぁ~。で、そのうちどっかからまたお前が笑いながら出てくるんじゃないかって気がして・・・。不思議だよなぁ~。”

”私も、自分のアパートに戻ったときに、静かだなぁ~って思ってしまうの。”

”でも、大丈夫だよ, baby. これで終わりじゃないから・・・。まだまだ来年の夏まで一緒に過ごせる時間は沢山あるからなっ・・・。そしてそのうち、必ず一緒に住める日が来るからな・・・。”

そう言って彼はまた私をいつものように強く抱きしめて、何度もキスをしてくれた。

“まだ時間、あるよね, honey. ”

“あるよ, baby. これから一緒にいる時間のほうが数倍も長いんだよ, baby! お前、明日は朝が早いんだろう?だから今日は、帰ってゆっくり寝ないと・・・。いいか、しっかり寝るんだぞ。いい夢をみるんだぞ!俺と別れただのっていう夢は見なくていいからな・・・。”

“分かったよ, honey. じゃあ、また・・・”

“金曜日かな?”

“金曜日なのね・・・。”

“金曜日だな、たぶん!またメールを書くから、それまで元気でいろよ。いいかぁ, my beautiful baby. ”

“Honey もね・・・。気をつけてね。何かあったらいつでも連絡してね。それじゃ、またね。”

彼は最後にもう一度私を抱き寄せて、私に行くなと言っているかのように強く抱きしめてくれた。

“I love you, baby.”

“I love you too, honey. ”

最後の別れのキスをしてから、私は歩き出した。しばらくして後ろを振り返った時、彼はまだ私の後姿を見つめていた。

Love and miss you so much,





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最終更新日  2003年09月06日 12時18分14秒
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