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2003年10月11日
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Dear My Honey,

♪コンコココンコン、コンコン♪

私は、仕事を終えて、いつものように彼のアパートへと向かった。今日こそは買い物へ行かないと冷蔵庫が空っぽの状態だったので、どうしても行きたかった。

”ねぇ、honey.”

”なにぃ~, baby?”

”私、今日買い物へ行きたいんだけど、連れて行ってくれないかしら?”

”俺も行かないといけないから、連れて行くよ, baby.”

”ありがとう, honey”

そして私たちは、行きつけのスーパーマーケットへと向かった。

いつものようにごちゃごちゃいいながら、そして2人で騒ぎながら笑いながらの買い物が始まった。いつも決まって私が彼のメモを読み上げて、彼が品物を探しながら、ワゴンの中に入れていく。

”牛乳”

”牛乳・・・”

”カッテージチーズ”

”カッテージチーズ・・・”

”ベーコン”

”ベーコン・・・”

”トイレットペーパーは?ここには書いてないけど、もう残りがなかったと思ったよ、たしか・・・。”

”おぉ~~~~~、そうそう。トイレットペーパーだよな, baby. ありがとう。”

”コーヒー豆”

”コーヒー豆”

”パン”

”パン”

とこんな具合に続いて行くけれど、早々順調に行かないのが私たちの買い物・・・。読み上げるのが私の役目ならこんな事だってできる・・・。

”パスタ”

”パスタ。ん、パスタァ~, baby. ”

”うん、パスタ, honey.”

”どこにぃ~~~, baby.”

”書いてあるよ、パスタって・・・”

”その紙見せてみぃ~~”

”書いてあるってばぁ~~, honey.”

”いや、書いてなかったはずだぞぉ~、今回は・・・, baby.”

”書いてあるってばぁ~~,honey.”

”よぉ~~し、じゃあ、もしもそれがウソだったらするぞぉ~~, baby.”

”・・・”

”いいかぁ, baby?”

”・・・”

実は私、くすぐられるのが大の苦手で、それを彼はよぉ~~く知っている。もちろん私も負けじと彼に抵抗はするものの(彼もくすぐられるのが苦手だから・・・)、彼の方が断然、腕が太くてでっかいので、一度捕まったらもう逃げられない。どんなに抵抗しても絶対に勝ち目はない。いつか勝ってやろうと思って今まで何度負けたことか・・・。

私がそんなことを考えているうちに、私のほうをにたにたと笑いながら嬉しそうにジィ~~~と見ている彼・・・。そして私は蛇ににらまれたカエル状態・・・。

”ははぁ~~ん。書いてなかったんだよな、その顔は, baby.”

”・・・”

その瞬間、彼が私を右肩の上に大工さん担ぎで、ひょいと抱えた。

”あぁ~~~ん。降ろしてよぉ~~, honey. 恥ずかしいから降ろしてよぉ~~~。。゜゜(>ヘ<)゜ ゜。”

彼は私を担いだまま、買い物カゴを押して買い物を続けていた。

”おろしてぇ~~~。”

私はまるで小さな子供のように足をバタバタさせて抵抗するので必死だった。

”おろしてったらぁ~~~~, honey.”

しばらくして彼は私を降ろしてくれたが、私は恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がなかった。

”もぉ~~~, honey.”

”お前がやり始めたんだろがぁ~~, baby.”

”そうだけどぉ~~~。なにもこんなところで抱えなくてもぉ~~~”

”誰もみちゃいないから大丈夫だよ, baby.”

”そうだけどぉ~~~, honey.”

そう言って彼はいつものように私をギュッと抱きしめてキスをした。そんなこんなしているうちに2人の買い物も無事に終わった。ところが、車に荷物を全部詰め込んだ後、彼が忘れ物をしたと言い出した。

”あっ、俺買い忘れたものがあった・・・。”

”買い忘れたもの?何を買い忘れたの,honey?”

”すぐ戻ってくるから待ってろよ, baby.”

”わかったぁ!”

そう言って彼は私に車の鍵を渡して、またスーパーマーケットへと戻っていった。そして10分もしないうちに戻ってきた。

”何を忘れたの, honey?”

redrose1


彼の手には1ダースの赤い花束があった・・・。

”どうしたの、これ・・・, honey? 明日誰かにあげるの?”

”お前にだよ, baby.”

”私に?”

”そう、お前にだよ, baby.”

”でも、今日は何の日でもないよ, honey.”

”知ってるよ,baby. 好きな女性に花束をプレゼントしてなにが悪いかぁ~~~。アメリカでは彼氏や旦那が仕事の帰りに彼女や奥さんに花束を買って帰ったりって日常よくある事だぞ, baby・・・。だからびっくりしなくてもいいよ!ただあまりにもバラがきれいだったから、お前にプレゼントしてやろうってここへ来るたびにずっと前から思っていたから・・・。たまたまそれが今日だっただけだよ, baby.”

”ありがとう, honey.”

”それに、お前の部屋に、俺がお前と一緒になって初めて迎えたバレンタインディーのときの赤いバラの花束のドライフラワーが今でも大事に飾ってあったのを覚えていたから・・・。”

”うん、だってあれは本当に特別なんだもん。あれをしまうための木箱も私作ったんだから・・・”

”そっかぁ~。それは知らなかったな・・・。”

買ってもらったバラは、大変だけど、毎日水切りをしているお陰で、元気に咲いてくれています。そのうちの一本だけドライフラワー用に壁にかけて干してあります。残りは今回は花瓶に入れて花を楽しむことにし、咲き終わる前に、どれかを挿し木にしようと今考え中です。

私個人的には、カサブランカが好きなんですが、それでもやっぱり赤いバラは、いつ誰からもらっても嬉しいものですね。女性にとって永遠の憧れの花なのかもしれませんね。

 心を込めて、花束を・・・。
 
Love and miss you so much,





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最終更新日  2003年10月11日 15時21分13秒
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