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2003年10月12日
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Dear My Honey,

このところずっと忙しくて、お互いゆっくり出来る時間がなかったので、今週末は、彼がりんご狩りを計画してくれた。

“今週末のりんご狩り、他の皆も誘おうかぁ~?”

“いいね、それ!うん、そうしよう, honey!”

という事で、いつものメンバーを含め、車一台5人でいく事になった。久しぶりの小旅行という事もあって私はとても楽しみにしていた。と、そこまではよかった。ところがその前日、例の彼女(彼の中学校からの友人で、5年前の彼女)が来る事を突然知らされた。

”明日、Tも来るから6人になるぞ!”

”えぇ?6人”

”そうだ、6人だ!”

”・・・”

まさかまたよりによってあの問題児の昔の彼女が、やっと取れた週末の小旅行にくるなんて・・・。私は嫌な予感がしたけれど、友達だから、友達なんだよと、必死で自分に言い聞かせて、笑顔で言葉を返した。そして当日の朝、私たちは、集合場所に集まり、2台の車に別れて目的地へと向かった。

”Jちゃん(昔の彼女Tさんが彼を呼ぶ呼び方)、ちょっと車とめて・・・。”

”なにぃ?”

”私、乗り物酔がひどいでしょ。で、酔いそうなの。だから助手席に乗せてもらってもいいかな?”

Tさんはそう言って彼に車を止めさせ、彼は私にTさんと席を交代するように私に告げた。もちろんその時は状況が状況だったので、私も快く了承した。けれどもそれから彼女は調子がよくなったのかどうかは定かではないけれど、車酔いどころか、目的地へ着くまでずっと彼と喋りっぱなしで、帰りもそうだった。(別に、助手席は必ずしも彼氏や彼女が乗らなければいけない席だとは決まっていないからいいけどね・・・。)
それだけではなく、目的地へついた後は、Tさんは彼にぴったりで、ハグをしてみたり、彼の頭を撫でてみたりで、私は2人の後ろをただ、ひょこひょことまるで金魚の糞のようにただ付いて歩くだけだった。時々honeyが気にして後ろを振り向くが、彼女もその時一緒に振り向くだけ・・・。

今までにも何度かこの日記に彼女の事について、書いたことはあるが、彼の友達という事で、ずっとずっとずっと、本当に胃に穴が開きそうなほどTさんのことを私なりに受け入れてきたつもりだったし、開けて通してきた。けれど、私も生身の人間・・・。仏の顔も3度まで・・・。我慢も限界に達してしまい、とうとう堪忍袋の緒が切れてしまった。

皆と別れてアパートに帰った後、いつもとはちょっと違う大喧嘩が始まった。

”何でそんなにTさんをかばうの?助けるの?友達でいたいの?彼女には彼氏もいるのに・・・。ねぇ~。なんで?なんでなの?教えてよぉ~?そんなに心配なら、大切に思うなら、いっそのこと彼女とよりを戻せばいいじゃない!私は構わないから・・・。”

”いいか, baby. 彼女は俺の友達かもしれないけれど、俺は誰よりもお前を愛しているんだよ。”

“何にも分かってないのね、あなたって・・・。女って生き物はねぇ~、男が考えてる以上にスマートなのよ。あなたが友達だって言い張っても、彼女の心の中にはhoneyが住んでいる事、気づかなかった?だから、私の前で、彼女がいる前で、私のことを考えずに、自分の立場もわきまえずに、あなたの横を何食わぬ顔して堂々と、一緒に歩けるんじゃない!それに、あなたは彼女を見捨てはしないし、否定はしない。必ず受け入れてくれるっていう事を計算した上で、いろいろとしてくるんじゃじゃないよぉ~~!わかってよぉ~~~!”

“あのなぁ~,baby. いいかぁ~。いつも言うように、たとえ、彼女がいろいろな事を俺にしてきたって、俺に助けを求めてきたって、そんなの俺には関係ない!俺は誰よりもお前が好きで、お前だけを愛しているんだ!その言葉を信じて欲しい!”

“また都合のいいきれいなことを言うなぁ~~。自分を正当化してるつもり?じゃあ、こうしよう。Tさんには彼氏がいる。でもその彼はそうそう彼女に会いに来るわけでもなく、Tさんはいつも寂しい思いをしている。それなら、私とTさんと、2人でhoney の彼女というのはどう?私は全然構わないよ。そうすれば私も自分の時間が出来るから、私が忙しい時に、Tさんに電話して、ここに来てもらって私は自分の仕事をしたり、友達とあったり出来る。こういうのはどう?”

“お前、それ本気で言ってる?なぁ?”

“本気で言ってるよ!だって私、全然構わないもん!それでhoney の友達のTさんが幸せになれるのなら、それでもいいじゃない!あなたも遠いところからTさんのことを心配していちいち駆けつけなくてもいいしね・・・。そうしたら? ”

“おれはぁ~、あいつじゃなくて、お前が好きなんだ!お前のことを愛しているんだ。今俺の目の前に座っているこの女性を世界一愛しているんだ。Tもそのことは知っているんだよ!”

“じゃあ、なんで、私たちが付き合い始めてからも、Tさんはあなたに新しい洋服を買ったから、見に来て欲しいとか、コンピューターを修理して欲しいとか、料理を作ったから、食べに来て欲しいとか、本をプレゼントしたいから取りに来て欲しいとか、自転車がパンクしたから、会社まで迎えに来て欲しいとかって、Tさんの彼氏じゃなくて、honey に電話してくるわけ?ねぇ?教えてよ!何でなの?”

“それは、Tの彼氏があまりTのところへ寄り付かないから、助けてもらえる人がTにはいないんだ!でも、俺はTの友達だから、それを助けないで無視するわけにはいかないんだ!もしも、Tに何かあったらどうするんだ?だろ?”

“じゃあ、毎晩のTさんからの留守電メッセージで、私がどんなに傷ついていようが、あなたには関係ないんだ。それでも寂しい思いをしている友達のTさんのほうが、その電話のメッセージを聞きながら傷ついている私よりも大切なんだ。ふぅ~~ん。いいわね、2人の女性から愛されて・・・。カッコいいじゃない!”

“じゃあ、お前は何が必要なんだ。俺はお前にどうしてやったらいいんだ。”

“何もしてくれなくてもいいよ。ただ、Tさんのそばにいてあげて・・・。私はもう疲れたから・・・。私はたった一人の男性からただ愛されたかっただけなの。だからまたそういう人を探すわ・・・。”

“俺がここまで言ってもお前は俺を信じてはくれないんだ。”

“信じようと努力はしたけれど、信じられないし、信じたくはない。もう信じられない。毎回毎回、同じ過ちを繰り返して、馬鹿みたいにI’m sorry と、I love you の繰り返し・・・。 いい加減にしてよね、ガキじゃないんだから・・・。おんなじことの繰り返しに時間を費やすくらいなら、いっそのこと、Tさんのそばにいけば・・・。今日、あなたのそばにいる彼女を見て、そう思ったの。Tさん、まだあなたのことが好きなんだ、忘れられないんだって・・・。2人とっても仲よさそうで、本当のカップルのように見えたもの。だからもうあなたに私は必要ないんだってそう思ったの。だから、あなたのアパートの合鍵も、あなたのお父さんの形見の指輪も、全てあなたに返すから、Tさんに渡してあげて・・・。”

そう言って私は自分のキーホルダーから彼のアパートの鍵をそっとはずし、財布と一緒にいつも持ち歩いていた彼のお父さんの形見の指輪をそっと彼に返して、旅行で買ったお土産をまとめて帰る準備を始めた。と、その時、私の背後からすごい怒鳴り声が聞こえた。

“Go hoooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooome!”

彼がすごい剣幕で、私に向かってそう怒鳴った。けれど、私はその言葉に別にびっくりするわけでもなく、ただたんたんと荷物をまとめ、アパートに帰るをした。

“言われなくても帰るよ。だって、ここには私の居場所はもうないもの。”

“お前、昨日までここで笑ってたじゃないかぁ~”

“あら、忘れたの, honey?人の人生はいつも一緒じゃない!時間の流れとともに移り変わるんだって・・・。だから今日の俺と明日の俺はまた違うって私に言ったでしょ!自分の言った言葉には責任もてばぁ~。人一人守りきれない人がぬけぬけと偉そうな事、言うんじゃないよ!”

そう言って私はドアを開け、彼のアパートを出た瞬間、バァ~~~~~~~~~~~~ンとものすごいドアの閉まる音がした。

”Tが俺の事をなんと言おうと俺はおまえのことが大好きで誰よりもお前を愛しているんだ。”

”俺はお前と本当に結婚して、残りの人生を共にしたいんだ!”

どうやってこの言葉を信じればいいのか?バラを見つめながらそんなことを考える・・・。
そして、この日記をタイプしている今も、何度も何度もドアをノックする音と、携帯の呼び出し音が交互に部屋中に響いている・・・。

Love and miss you so much,





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最終更新日  2003年10月13日 22時15分23秒
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