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Dear My Honey,
今週末は金曜日、土曜日、そして日曜日といつもより一日多い三連休ということで、2人して久しぶりに休みも取れてのんびりすることが出来た。 今日は中日の土曜日。私は日ごろ出来なかった買い物を午前中に済ませ、午後からは、彼の買い物に付き合った。その時の出来事だった。彼が私を連れて行きたいところがあると言って、車を走らせた。どこに行くのかと何度かたずねてみたが、その行き先は教えてくれなかった。 “ねぇ~~。どこに行くの?” “今に分かるよ。” “今に分かるって、言えないところなの?” “着いたら分かるから大丈夫だよ、そんなに心配しなくても・・・。” “なんなのよぉ~~~。教えてくれたっていいじゃないよぉ~~~。もぉ~~、いじわる!” “そのうち着くから・・・。” そう言って、2人でごたごた言ってる間にどうやら目的地に着いたようだ。そして彼に手を引かれて入ったお店というのは、宝石店だった。 “・・・” 彼は、私の背中をぽぉ~んとついた。 “どれでも好きなのを見てごらん!” “ん?どれでも好きなのを見てごらんってぇ?” “エンゲージリングだよ。” “エンゲージリング?” “そうだよ!” “どうして今なの?” “俺がお前と離れないといけない時に、渡そうと思って・・・。それまでにお前の好みを色々知っておきたいと思って・・・。だから、好きなデザインを選んで良いよ。お前の欲しいのを・・・。これが指に似合うかなっていうのを・・・。俺は、お前が選ぶのを横で見てるから・・・。” “・・・” 私はあまりの現実的な話に言葉を失ってしまった。彼がここまで私のことを本気で考えてくれているとは思っていなかったからだ・・・。 “それにしても、やっぱすごい値段するなぁ~~~。給料の三か月分とはよく言ったもんだよなぁ~~~。” “でもまだ逃げ道はあるよ。結婚しなかったらいいじゃない!それか、他の女性のところへ行けば良いじゃない!選択肢は色々あるよ!” “お前も意地悪だな!俺がお前から逃げられないっていうのを知っていながら・・・。” “私は止めはしないから、いつでも好きなときに私のそばからいなくなってもいいよ!” “ばかだなぁ~~~。なわけないじゃんよぉ~~~。俺は、お前からこの先ずっと離れないし、ずっとずっと死ぬまで一緒だよ・・・。何度もそう言ってきたろう!だからそんな事は気にしなくてもいいよ!だから、好きなのを選んでいいよ・・・。今回は目をつぶろう・・・。その代わり、毎日身につけられるようなデザインを選べよぉ~。せっかく高いお金を出して買うんだから・・・。それにその指を俺も毎日見ていたいしな・・・。“ “はぁ~~~い!” どうやら彼には、色々な計算があるらしい・・・。 “でも、その前に、うちの両親にもお願いしないとね・・・。私からは頼めないから・・・。” “その時期もちゃんと頭の中に入ってるから心配しなくて良いよ、お前は・・・。” “それよりも一番の問題は、俺がお前にこの指輪を渡したときに受取ってくれるかどうかだよなぁ~~。それが俺にとっては一番の恐怖かもなぁ~・・・。” “どうかな?ごめんなさいって言ったりして・・・。” “それだけはさけたいなぁ~~~。” そう言って彼は、いつものように耳元で囁いた。 “I love you so much! Always and forever, my beautiful baby!” そして、おでこにキスをしてくれた。 彼がいつ、私を驚かせるのか、いつ、そのような事をするのか、私には全く想像もつかないし、もちろん聞いたって教えてはくれない!楽しみなような、でも、こんな私で本当にいいのだろうかと不安なような・・・。目の前にある愛が大きすぎて、私にはまだ実感がわかない・・・。今までに経験した事のないような何かが今、動き出そうとしている・・・。 そして今日も、左手の薬指にいつか違うリングに変わるであろうプロミスリングが輝いている。 Love and miss you so much, お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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