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2003年11月07日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
Dear My Honey,

私は今まで彼に対して散々な事をしてきた。彼の友達との関係をぶち壊して彼を精神的にボロボロにしてしまったり、彼の大切な人を傷つけてしまったり・・・。それでも彼は私のそばから去ろうとはしない。同じ質問を何度繰り返してみても、同じ答えしか返ってこない。それは彼が本当に望んで私のそばにいるのだろうか?それとも、その後に襲い掛かってくるであろう孤独を避けるために私のそばにいるのだろうか?私には分からなくなっていた。そんなことをして彼をボロボロにしてしまい、ひょっとするとこれからの彼の人生を更にめちゃくちゃにしてしまうかもしれない女性のそばに何故、そうやってずっといっしょにいると言えるのだろうか?好きだと言い続けられるのだろうか?いったい彼の中の何がそうさせているのだろうか?私は彼の本当の心が知りたかった。彼を信じるためにも彼の本当の心のうちを知りたかった。そこで私は彼に提案した。

“ねぇhoney. 私ね、honey と一緒にカウンセリングを受けたいと思うんだけど・・・?”

“なんのや?”

“誤解しないでね。私、決してhoney を疑っているわけじゃないのよ。ただ、honey が本当は何を考えているかが知りたいの。どうして私のそばにそうやってずっといられるかが知りたいの。こんな私を何故好きでいられるかが知りたいの。自分の中でその答えを見つけようとするんだけれど、見つからないの!だから・・・。”

“いいよ。俺は一向に構わないよ!俺は誰が何を聞いたって本当のことしか言わないから・・・。お前がそれで気が済むなら一緒に行くよ!”

“ありがとう, honey. ”

そうしてその日の夜、仕事が終わってから、私たちはカウンセリングを受ける事にした。

*******************************************************

カウンセリングは約1時間くらいだった。

“あなたの悩み、聞かせて?”

“私は彼に会うまで、色々な恋愛をし、傷つき、そして最愛の人を亡くし、こんな事が次から次へと起こるのなら、もう恋愛なんて2度としないし、もう誰も愛さないと決めて、自分の殻の中に長い間ずっと閉じこもっていました。どのくらいの期間かは覚えていませんが、当然のことながら、結婚なんて考えられないし、考えたくもないと思っていました。そんな時に私の前に、1人の男性が現れて、その硬い殻を来る日も来る日もぶち破り続けたのです。その男性というのが、この彼なんです。彼は私がこの殻の中から出てくるまで私にメッセージを送り続けて、私がその殻の中から出てくるのをただずっと待っていました。そしてある日、私は勇気を出してその殻から出みたんです。そうすると彼はまだ私を待っていました。私は、こんな人も世の中にはいるんだぁ~と思いましたが、それでも過去の傷は消し去る事が出来ず、彼とはしばらく友達でいました。それがこの恋の始まりです。そしていつしか私たちは、同じ時を過ごすようになり、いつとなく彼氏彼女の関係になっていきました。けれども、私たちが素敵な時間を過ごすようになったその反面、彼の周りにそれを快く思わない人が出てき始めたんです。そのひとりが彼の高校からの幼馴染でもあり、もとの彼女でもある女性だったんです。”

“その時あなたはどうしましたか?”

“私は、彼の幼馴染だからと思って全てを受け入れてきました。彼女は彼に色々な事でしょっちゅう電話をかけてきていました。それは私にとって快い事ではありませんでした。それでも、何も言わず私は目をつぶってきました。”

“それは今はどうなっていますか?”

“もう彼女からは連絡は来なくなりました。”

“それは何故ですか?あなたからそうしたのですか?”

“いいえ、彼が彼女にもう連絡をしてこないようにって電話で伝えたのです。”

“そうした事に対してあなた(honey)はどう思いますか?それは正しい選択だったと思いますか?”

“いいえ、僕は正直それは正しい選択だったとは思いませんし、今でも僕のしたことで幼馴染を傷つけてしまったと、心が痛みます。ただ、その時にはこうするしか方法がありませんでした。自分がしなければいけないこと、それは友達を守る事ではなく、愛する彼女を守る事だと思っていましたから・・・。ですから、傷つけてしまった幼馴染は僕が時間をかけて修復して行こうと思っています。だからこのことは決して彼女(あおい)のせいではありません。”

“では、今、あなたの彼が言った事についてどう思いますか?”

“例え、彼(honey)が友情関係を修復するとは言ってくれても、その原因を作ってしまったのはこの私です。私がある日突然彼の前に現れて、一緒に時間を過ごすようになってしまったから、それを快く思わない人が出始めて、その結果、最悪な事に彼の友情までもをぶち壊しにしてしまったんです。それは紛れもなくこの私です。”

“で、あなたはどうしたいのですか?”

“私は彼が大好きですし、彼を愛しています。でも、彼が私と一緒にいれば、私はまた彼の人生をぶち壊しにしてしまうかもしれません。それが怖いのです。それに、もう彼をそんな事に巻き込みたくないんです。だから、私は彼から去った方がいいのかもしれない。残念ながら私は彼と一緒にいるべき人間ではないのかもしれないとそう思うのです。”

“あなた(honey) はそれでいいですか?”

“いいえ、彼女(あおい)が、僕から離れていくことの方が僕にとってはもっともっと辛く悲しい事です。彼女が僕のところに来てから、僕の世界は変わりましたし、それは僕の周りにいる人間も口々にそういいます。僕の表情が明るくなったと!そして元気で満ち溢れていると!それだけ彼女は僕にとってかけがえのない女性で、もう2度とこのような素敵な女性に一生出会えないとそう思っています。それくらいに僕にとって彼女は大事な存在なんです。”

“あなたは彼が言っている事についてどう思いますか?”

“それでも、私は彼の友人を傷つけてしまいました。もしも私が、彼とこのまま一緒になれば、次は私たち2人は空中分解してしまいます。そしてお互いがお互いの人生を今以上にボロボロにしてしまうかもしれません。それだけは避けたいと思っています。私は彼を心の底から愛しています。本当に愛しています。だから、彼を鳥かごの中の鳥にはしたくないんです。鳥かごの扉をあけて、自由に大空へ羽ばたかせてあげたいんです。”

“それは、僕にとって、自由を得た事にはなりませんし、僕は鳥かごの中の鳥だとは思っていません。僕はむしろ、翼の折れた飛べない鳥だったのが、新しい翼を得て、こうして鳥かごから新しい世界へと自由に羽ばたけるようになったとそう思っています。その羽はこの彼女です。僕は、この彼女なしでは大空を飛ぶ事が出来ません。この彼女がいなくなってしまったら鳥かごの中でまた生活をしなくてはなりません。それくらいに彼女が僕を変えてくれたんです。だから彼女が僕の幼馴染を傷つけたって、それでも僕はこうして彼女のそばにいられるんです。それくらいに僕は彼女を愛していますし、これからも愛し続けられる自信があるんです。”

“あなた(あおい)はこの言葉を聞いてどう思いますか?”

“私はそのような女性ではないかもしれませんし、彼の期待には答えられないかもしれません。けれども、これだけの言葉をいただけたことはとても嬉しく思いますし、何とかして彼を信じ、期待に答えられるように努力はしてみようと思います。”

“あなたの彼のあなたに対する愛は、私は本物だと思うわよ!第一、他人の前でこれだけの事を何の迷いもなしに堂々と自信を持って言えるんですもの・・・。それにあなたは彼の幼馴染との友情を壊してしまったかもしれない!それでも彼はあなたと一緒にいたい。あなたがかけがえのない女性だって言い続けてるんですもの。あなたが彼に行ってもいいよって言ったって彼、今まで一度もあなたのそばを離れなかったでしょ。それは彼にとってそれだけあなたが大切な存在だって事じゃないのかしら?もしも、彼の幼馴染との友情関係を壊してしまって、あなたの彼がそれに本当に腹を立ててしまったのなら、その時点であなたと彼との関係は終わると思うわよ。違うかしら?冷静に考えて御覧なさい!”

“付け加えさせてください。僕には過去に何人か彼女がいましたけれど、僕の性格上、今までの彼女達には、正直、心を許していない部分がありました。けれども、僕はなぜか分からないですけれど、彼女(あおい)といると、素の自分になれるんです。身も心も全てを彼女にゆだねる事が出来るんです。僕もどうしてなのか分かりませんが・・・。それに、仕事で一日でも彼女に会えない日があると、心にぽっかり穴が開いたようになってしまうんです。僕の残りの人生をずっと彼女のそばで彼女と過ごしていたいんです。彼女の怒った顔、笑った顔、拗ねた顔、全てをみながら生きて生きたいんです。それが僕の今の彼女に対する正直な気持ちなんです。”

“でも、私(あおい)は、そんなに完璧な人間ではありません。彼は、私の悪いところを全く指摘してくれません。それがとても不安で、彼は本当に優しい人なので、私を傷つけないように、お腹の中に隠しているんじゃないかって時々思うんです。”

“あのね、人間はね、完璧な人なんていないのよ。期待に答えようとしなくてもいいの。そうじゃなくて、彼にとってあなたは翼の折れた鳥の翼なんだって!いいじゃないそれで!一緒に彼と大空を飛んであげなさいよ!そして、2人で新しい世界を旅してみるのもいいんじゃないのかしら?彼は、そんなあなたが好きなのよ、きっと・・・。あなたは彼が期待するほどの人間じゃないって言うけれど、今のそのままのあなたが彼は好きなのよ。分かるかしら?あなたは彼をこの先また困らせるかもしれないし、彼を悩ませるかもしれない。それでも、そんな時も彼はあなたと一緒に歩きたいのよ。全てをともにしたいのよ。ここで言ってる彼の言葉にウソ偽りはないと思うわよ。だから彼を信じてあげなさいよ。そしてあなたは今のままのあなたで、彼のそばにいればいいのよ。トラブルメーカーでもいいじゃない!彼がちゃんと処理してくれるから・・・。その時にはありがとうって言えばそれでいいじゃない!彼もあなたを悩ませたりしてるんだから・・・。あなただけが自分を責めることはないのよ。愛する人が今のあなたがいいって言ってるんだもの。変わらなくてもいいと思うわよ!そのままのあなたで彼のそばにいてあげたらどうかしら?私(あおい)のそばを離れてもいいよなんて言ったら、彼がかわいそうよ。彼の気持ちも分かってあげないと・・・。大丈夫よ。この彼ならあなたのそばをしっかり歩いてくれるわよ!繋いだ手はちょっとやそっとでは離しはしない彼みたいだから・・・。ね!でしょ!また何かあったらたずねていらっしゃい!”

そう言って、カウンセラーは部屋を出て行った・・・。少し落ち着いたような気もするが・・・。翼の折れた鳥の翼かぁ~~。

Love and miss you so much,





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最終更新日  2003年11月13日 15時03分33秒
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