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Dear My Honey,
先週末の話になってしまうけれど、こちらではThanksgiving でいつもよりちょっと長めの週末だった。私は彼のおじいさんおばあさん夫婦から親戚約30人が集まるディナーに招待されて彼と出かけた。 Thanksgiving の当日、私たち女性陣は、ディナーの準備で台所でごった返していた。彼はというと、特に何をするわけでもなく、カウンターに座って、時折私たちに話しかけては、皆が忙しくしているのを尻目に、ジュエリーのカタログを見ていた。 そんな時、突然彼が思い立ったように私を呼んだ。私に連れて行きたいところがあると言うのだ。まぁ~~~たはじまったぞぉ~~。今度はなんだ、なんだぁ~~~~。私は彼に尋ねた。 “連れて行きたいところってぇ, honey?” “いいから・・・。” “いいからってなによぉ~~~, honey.” “そのうち分かるから・・・。” そう言って彼は私の手を取り、皆に行き先らしき場所の名前を告げて、玄関を出た。 “私、今晩のディナーの夕食のお手伝いしないといけないのに、こんな忙しい時に抜け出したら、皆に悪いよぉ~~~。” “皆もう知ってるから大丈夫だよ、俺がどこへ行くのか・・・。” “じゃあ、どこよぉ~~~, honey.” “どこでもいいよ, baby.” そう言っている間にスーパーマーケットに着いた。そして彼はその中にある花屋さんへ立ち寄って花束を買った。私にはますます彼が何処へ何をしにいくのか分からなくなってしまった。 “ねぇ~~。どこに行くの?何でお花がいるの, honey?” “もうすぐ分かるよ!” “ふぅ~~~ん” 何処へ連れて行かれるんだろうとあれこれ考えている間に目的地に着いたと彼が言い出した。あたりを見渡してみるとそこは墓地・・・。 “なんでここに来たの?” そう言って彼に問いただすと、彼は車を止め、私の手を引いてある墓石の前まで私を連れて行った。 “ん?” 私はその墓石に刻まれている名前を読んでみた。 “あっ。” そう・・・。彼が私を連れていきたかった所というのは亡くなった彼のお父さんのお墓だった。彼は彼のお父さんのお墓をきれいに掃除し、枯葉や雑草を取り除き、買ってきた花束を捧げ、そっと墓石に手を当てて、しばらくの間、祈りをささげていた。 “これが俺の亡くなった親父の墓なんだ・・・。” その言葉から始まり、彼は私に彼のお父さんのことや彼との思い出を約20分くらい、色々と話してくれた。そしてその終わりに彼は再びお父さんの墓石に手を当て、話しかけた。 “残念ながら親父に会わせることは出来なかったけれど、この女性が俺の最愛の女性なんだ。俺はこの女性と一緒に残りの人生、親父が生きれなかった分まで生きて行こうと思う。そして幸せになろうと思う・・・。ありがとう、親父・・・。ありがとう・・・。アーメン。” 私は涙がこぼれそうになるのを必死でこらえた。そうだったんだぁ~~。彼は亡くなったお父さんに私と一緒に報告に来たかったんだぁ~~。そんな彼の思いを初めて知った。その彼の思いが嬉しかった。心から嬉しかった。それと同時に、彼の幸せな姿をお父さんにも見せてあげたかった・・・。そう思うと心が締め付けられる思いで一杯だった。私も彼に続いて墓石に手を合わせた。そんな私を彼はしばらく抱きしめていてくれた。彼と一緒にならせてください、お父さん・・・。 Love and miss you so much, お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年12月06日 03時03分54秒
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