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2003年12月12日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
Dear My Honey,

先日、仕事が終わった後に彼と一緒に“ラストサムライ”を見に行った。前評判が格好よかったので、また裏切られるんじゃないかしらと、半信半疑だった。ところが終わってみるとそうでもなかった。それどころかすばらしかった。2人して感動してしまった。それはまさに滅びの美学の追求だった。失われつつある日本古来の武士道精神を最後までまっとうしようとする男達と、アメリカ人士官との間の人間模様を描いた映画だった。次の世代へ彼らの持つ武士道精神を伝える事がかなわなかった最後のサムライが、アメリカ人に後を託そうとするその姿は実に美しかった。古くから守られてきたものや精神が新しい波動に飲み込まれていこうとする中で、小銃や大砲、機関銃といった近代化された装備の正規軍に対し、刀と弓矢だけで死をも省みずに立ち向かう武士達の勇敢な姿には特に心打たれるものがあった。

オールグレン大尉(トム・クルーズ)が日本陸軍の近代化のために明治政府から招かれ来日するが、朝敵である勝元(渡辺 謙)に囚われの身となり、彼の元で軟禁生活を送っていくうちに武士道とは何か、その真髄を知り、次第に勝元に惹かれていく。そして最終的には明治政府を裏切り、勝元とともに戦う決意をする。

オールグレン大尉もまた、武士道に通じる精神の持ち主である。インディアン討伐で、無抵抗の非戦闘員を残虐した事を常に悔い、その結果、酒びたりの日々を送っていたが、勝元と配下の日本人達と触れ合っていくうちに、自分を浄化させていく。死ぬべき時に死ぬ事ができず、最後の死に場所を捜し求めていたオールグレン大尉には、武士道の精神に殉じる勝元の戦いこそが自分の死を飾るにふさわしいという事を悟っていく。そしてそのオールグレン大尉の目に映ったもの、それは、「いかに武士らしく死ねるか」を常に考え、名誉ある死を遂げるために日々の生活を大切にして生きていく日本人の姿だった。オールグレン大尉はその考え方を奇異に感じ、キリスト教の観点からは同意できないものの、異文化に対する尊厳は覚える。

勝元の亡き後、オールグレン大尉は天皇に、勝元の死よりも彼がどう生きたかを語ろうとする。どう死んだかよりもどう生きたかを・・・。オールグレン大尉の言葉は最後の侍=勝元亡き後の日本人全てに対するメッセージだった。人の死はその人の人生を語るのと同じでことであると、天皇の前で、全ての日本人にそう伝えようとするオールグレン大尉・・・。私には、この作品が、武士道を通じて、もっと自分らしく、自分の人生に誇りを持って生きよ。そして何よりも日本人魂を忘れるな、というアメリカからの熱いメッセージであるような気がしてならなかった。

今も日本人の心には武士道という古くからのすばらしい道徳が脈々と受け継がれ、それが土台となって今日の日本を作り上げてきている。そう信じていたい。海に浮かぶ小さな島国、日本・・・。これからも日本の外からこのちいさな母国を見守りながら、“日本人”として、プライドと誇りをもって生きていきたい。そう感じさせてくれる一作品でした。頑張れ日本、負けるな日本!

Love and miss you so much,





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最終更新日  2004年01月08日 02時23分35秒
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