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カテゴリ:読み物
【プロローグ】
月の綺麗な夜の物語 少女は天を仰ぎ その大きな瞳から涙を流していた。 歓喜の表情にも見え 絶望の表情にも見えた その涙はやがて川となり 少女から流れ出た血を洗い流す アカイ・・・・イロ・・・・・ 月は全てを見ていた 月に全てを見せていた。 【想像と創造】 「ったく・・・・最近のガキってのは・・・」 雑音混じりのラジオが伝える悲惨なニュースに とりあえず一般的なコメントを吐いてみた 正直心の中じゃどーだっていい 誰が聞いてるわけでもないのだが 人間的な倫理だとか理性だとか 自分はまともなんだと再確認の意味も込めて それらしく吐いてみた そう、俺は暇なのだ そんな再確認ができてしまう程に時間を持て余している。 この街は平和・・・・でもない。 お聞きの通り事件も結構起こってるし その犯人が年端もいかないクソガキときてる 「何の事件だったんだっけな・・・・」 最近はこの手のニュースばかりで どれがアレでアレがどれだったのか覚えてるヤツなんて そーとーイカレた犯罪ヲタクか警察の連中位だろう まぁ、お陰でマスメディアとそれに群がる連中にとっては 退屈しのぎにはなってるようではあるが。 「うわぁ・・・・コワイッスねぇ~」 ソファーにもたれかかってると 完全にビビってしまって震えている声が聴こえた。 見回しては見るが視界に捉える事はできない 「あれ、空耳か??」 最近の鼠は人語を話すらしい 「化け猫ならぬ化け鼠か・・・ふんふん興味深いな」 うんうんと頷いていると目の前に化け鼠・・・・ではなく フードをかぶった人間が現れた・・・・ただし逆さまだ 「ヒドイッスね~!ちゃんとココにいるッス~!」 頬を膨らませ真っ赤になっている コイツは助手のトロイ 助手と言っても殆ど役に立った試しがない トロイと言うのもHNなので本名は知らない 「やあ化け鼠クン」 「なんスか?それ?」 首を傾げながら俺の顔を覗き込みながら言った 逆さまなのではない、俺がソファーにもたれかかっており 天を仰ぐ形になっていたので視点が逆さだったのだ って、んなこたぁどうでもいいか 「んで?何がコワイって?」 「え?ニュースッスよ!ほら最近多いじゃないっすか」 すぴー 「イキナリ寝ないでくださいよ!」 「んがっ!あぁ・・・どーせまた "ボクも気をつけるッスー!"とか言うんだろ? 先週の婦女暴行の時も言ってたじゃねーかよ」 ボリボリと頭を掻きながら上体をソファーから起こす。 「何事も用心って事ッス!」 範疇外、必要以上の用心もどうかと思うぞ・・・と言おうとしたがやめた コイツは一度口に出したら自分でもおかしいとわかっていても 頑として譲らない妙に頑固なところがあるのだ。 先週の婦女暴行事件のニュースを聞いた時も 「最近の婦女暴行犯は婦女だけ狙うとは限らないッス!」 とかワケのわからん理屈を最後まで貫いてたし・・・・ 「ところで、仕事の依頼は取れたのかよ?」 物置から護身用グッズを漁っているトロイに声をかける 「あぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」 あ、今頭の上に!マークが見えたぞ 「そうだったッス!思い出したッス!」 「とりあえず落ち着け」 スタンガンをブンブンと振り回すトロイをひとまず座らせる 「依頼人が今日ここに来るッス!」 「時間は?」 「正午キッカリッス!」 時計に目をやると正午1分前、つまり11時59分 「どーしてお前はいつもそーなんだよ・・・」 都合良過ぎ、あまりにも安易な展開 まぁ、それも慣れたけどね 時計の長針と短針がカチリと音を立てると同時に 部屋に来客を知らせるブザーのチープな音が響いた <続> <あとがき> はいはい☆書いちゃってますよ~ チープな文!拙い文章!もう見所満載!w 書きながら考えてる感も否めない超大作!w もう笑うしかない!あはははははははは☆ どうなるか書いてる本人も大体しかわからない♪ また気が向いたら続き書きますw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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