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2005/07/05
テーマ：最近観た映画。(39929)
カテゴリ：その他
最近ゲィムの話題が続いていたので
久しぶりに映画の話題でも・・・・・・ さてさてフツーに紹介するのもアレなので 一部のファンに指示されるも一般では 面白いのに大して話題にならなかった映画を 紹介していっちゃおうと思います☆ 記念すべき第1回目はこちらの作品 『SAW』  簡単に言うと『セブン』+『CUBE』みたいな感じ ソリッド・シチュエーション・スリラーと呼ばれるジャンルにあたる ソリッド・シチュエーションというのは状況設定のことで 上記で挙げた『CUBE』もソリッド・シュチュエーション・スリラーだ 「そもそもどーしてこーなった？」なんて説明は一切なく 有無も言わせず物語が展開してゆくのですよ☆ さて、この『SAW』どんな映画かと言うと 二人の男アダムとゴードンが、老朽化した白く広い浴室で目覚める。足首には太い鎖。対角線上に繋がれた二人の間には、血の海の中の一体の自殺死体。ポケットの封筒に入っていたのは"聴け"と書かれたマイクロテープ、鍵、1発の弾、中央に横たわる自殺死体の手にはテープレコーダーと銃が握られていた。そして2本のノコギリを見つける。「6時までにアダムを殺すか、二人ともここで死ぬか」ジグソウが告げるルールである。 2本のノコギリ・・・・・・・さて何を切る？生き残りたければ、血を流さなければならない。いったい誰の血を・・・・・？ 犯人ジグソウは一体誰なのか？その目的は？ この映画非常によく出来てます ・・・・というか全くの無駄がない よく掲示板で「無理がある」「普通はこうする」という批判があるが そーいった批判をしている方々は多分この映画を隅々まで観ていない この映画には無駄なシーン、無駄な台詞など一切ないのである 映画館で言えばポップコーンなどパクついていれば観終わっても 「あー大した事なかったな」となってしまうのである 衝撃のラストシーン、犯人がわかった後でも 「ん！？ちょっと待てよ！？」と観直してこそ この映画『SAW』の本当の衝撃を知ることになるのである 脚本のリー・ワネルが主役級の役で出ずっぱりなのを 「予算の削減」と語る方もいるようだがそうではない 脚本家の彼がアダムを演じた理由はちゃんとある 脚本を理解していないとアダムは演じられないのだ （映画を観た方で興味がおありなら最下部を反転） この映画の性質上詳しい事は書けないのだが 序盤で犯人の検討がついていた私でさえも 驚愕した緻密で完璧な伏線、ロジック、プロット 『セブン』『CUBE』が好きなら問題なく観られると思う 残酷なシーンもこの2作品程ではないが精神的に痛い映画だ 常に画面から目を離さないで欲しい 台詞が持つ意味、画面から見て取れる情報 必ず貴方はミスディレクションを引き起こす 果たして『SAW』の本当の意味とは？ 最後にもう一度だけ言いたい この映画を観る時は絶対に"○○ながら観る"をしてはいけない ただ観ているだけでは到底真実には辿り付けず 「意味がわからなかった」となってしまう ジグソウの言葉を聞け、信じるな、見ろ そして自分の頭で考えろ 真実はこの『SAW』の世界に貴方が足を踏み入れた時 初めてその姿を明かすのだ・・・・・・・ この作品を創りあげた若き監督と脚本家に 完敗の白旗と、続編製作への熱きエールを送るとする 『SAW』 監督・ジェームズ・ワン 脚本・リー・ワネル（本作でアダムを演じている） 出演・ケアリー・エルウェズ ダニー・クローヴァー モニカ・ポッター リー・ワネル 反転で驚愕のネタバレ（ラストまで観ても気がついてない人が多い） アダムとジグソウは共犯である Tシャツをめくって腹を確認したのは？マークを探していたからである ポケットのテープを先に見つけたのもアダム テープと新品の時計を見ただけで驚愕していたのは状況が把握できたから 鑑識写真のシャッター音とマークの写真のシャッター音が違う つまりマークの写真を盗撮していたのはアダムだったのだ 現にジグソウは"写真を見る限りでは元気そうだ"とマークに伝えている 実際にジグソウが写真を自分で撮ったのであれば "写真を見る限りでは"という表現はおかしいのである そしてゴードンが密会していたホテルにかかってきた電話 部屋番号とゴードンが入室したタイミング これらを把握していなければ電話をかける事は難しい アダムであればゴードンを張っていたのだから ジグソウに連絡する事が可能であるのだ ゴードンの奥さんが言った言葉 「アダムを信じないで」 アダムは嘘つきだ この台詞を聞いた時に私は違和感を感じた 果たして盗撮していたのを黙っていた事が 嘘をついている事になるのであろうか？ 答えはNO この言葉は奥さんがゼップに言わされたものであり ジグソウがゼップに指示し 暗に"アダムは私の協力者だった"という事を 皮肉を込めて言わせたのである 以上の点からアダムがジグソウと共犯だったのは間違いない では何故アダムがゲームの駒に選ばれたのか？ 答えは簡単 タップの依頼を引き受けていたから タップも高額な依頼料を支払っていたようなので アダムが何らかの形でジグソウと関わりがあると 読んでいたのであろう アダムはタップが元警官だと知らなかったが タップの依頼をアダムが受けていると知ったジグソウは アダムに裏切られたと思ってもおかしくはない しかも彼のしていた事は盗撮であり ジグソウの言う犯行理由 "命を粗末にしている"という理念には当てはまらない つまり彼はプレイヤーではなく単なる駒として選ばれ 最初から彼の助かる道はなかったのである その証拠に序盤のテープでジグソウから 「お前は今日死ぬ」という死の宣告を受けていたからだ ラストシ－ンでジョン（ジグソウ）が語った鍵も テープレコーダーを死体から取るシーンからわかるように アダムが起きるとバスタブの栓が抜けるように アダムの腕にあらかじめ鎖が巻きつけてあったのだろう ここまで理解できた人ってどれだけいるんだろ？ 私も先日全く同じ真相に行き着いた方のメルマガを拝見しましたが その方の考察は尋常ではなかったです 私なんか足元に及ばないです・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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