日本酒と新そばとフレンチが出会ったとき(其の参)
さて、魚料理なんですが、こいつはあっという間に決まりました・・・もうホントに即決! 信州特産の信濃雪鱒のポアレでバッチリでしょ!!! ソースはあっさりとした感じのもので、信濃雪鱒の淡白な感じをいかしたものですね。ポアレする前の下味は塩のみ、内蔵を取り除いた後には清涼感あるハーブを詰めて清涼感を演出しておきましょう。 塩はちぇしあ特製のスペシャルソルト←当然ですね! ハーブは何を使いましょうか? まずフェンネルは絶対に外せませんよね。 その他はオレガノ、ローズマリー、バジル、イタリアンパセリ、それにミントも少々・・・こんなところで同でしょう。大葉と山椒のフレッシュも少々追加しておきましょうか! そしてこの料理に併せる日本酒は、白ワインに対峙するものとして、切れ味抜群な石川の天狗舞山廃仕込みをチョイス。その端麗さは仙人の飲み物を彷彿させるほどです。枯れた感じの味わいはドイツワインの赤とも共通点があるかも・・・ さぁ、いよいよメインの登場です。今日は一体どんな肉料理にしましょうか?私としては、ここまではかなりあっさりとした感じで攻めてきましたので、メインはちょいとコクのあるモノを・・・・・・・・・っで豚肉がいいなぁって思いました。 何処の豚肉を使おうかと悩みましたが、SPF(無菌ブタ)のブランドでは東京Xなんかが有名ですね。今日は地場産に拘って白馬ブランドのSPFブタ肉を選択しました。高温でグリルして外側の壁をしっかりと作ったらオーブンにフライパンごと突っ込んで加熱、中はジューシーに焼き上げます。ソースは肉汁に赤ワインを入れてフランベした後にちょい煮詰めてポルチーニを中心にマッシュルーム、エリンギ、シメジ、まいたけなどを別にバターソテーしたものと併せて塩・胡椒で味の調製をして完成!う~、涎が出てきたぞ!!! 肉料理のときの赤ワイン、ここではボディがしっかりとしたボルドーのワインって感じですが、石川の菊姫をセレクトしてみました。その独特な味わいは、他の日本酒との比較を許さない程です。舌にねっとりと絡みつく旨味は本当に独特で、一度味わうと絶対記憶に残りますよ。 さぁ、メインも平らげたし、後はデザートを残すのみとなりました。今回のデザートも、きっと蕎麦粉を使ったものが出てくるに違いありませんよねぇ!どんなものが出てくるのでしょうか、楽しみですねぇ!!! でも、今回のお話はここでお終いです。本当の楽しみは空想と希望を織りあわせてイメージを作り上げていくところにあります。料理の創作の原点も只ひたすらに旨いものが食べたいという欲求に他なりません。あなたのデザートはどんなのが出てきますか?考えてみてくださいね! 8月2日早朝に元帝国ホテル総料理長の村上信夫先生がご逝去されました。日本の戦後近代料理の世界に尽力された偉大な料理人でした。ご冥福をお祈りするとともに、この拙文をささげます。Dedicated to Monsieur MURAKAMI頑張って毎日手打ち蕎麦・うどんを作っています!スペシャル・ソルトも出品中です。そんな訳で楽天フリマの私のブース、覗いてみて下さい。ヨロシク!!!