日常という幸福
10月に入り、コリウスの鉢植えから朝顔が咲き始めました。 鉢植えに使った去年の土にかくれていた朝顔の種が芽を出し、蔓を伸ばしていたものです。いまでは主のコリウスより勢いが旺盛になってしまいました。朝夕涼しくなってきたのに毎朝いくつか花を咲かせています。好きな音楽を聴きながら朝食の後片付けをしていると、ベランダから秋のさわやかな木漏れ日がさしこみ、猫が陽と戯れている・・・シャコバサボテンに今年も花芽がついてきた・・・「幸せだな~」という感情が自然に湧きあがってきて、そのあと涙にかわりました。3月11日に亡くなった2万人もの人たちはこんな日常の幸福を二度と味わうことができないのだという現実。その方たちにまつわるその何倍もの人たちも7ヶ月たってもきっと笑うことさえ後ろめたい気持ちで毎日を過ごしているのだろう・・・。それはひょっとしたら自分もそうなっていたかもしれない。我が家にとっても大震災は大きな打撃ではあったけど、そんなものはその方たちに比べればなんということもないものなのだと改めて思います。7ヶ月たった今、何気ない日常を幸福だと思う感情が湧きあがっているのだから。これからもわたしたち東北に住むものは、命を落とした2万人の方々のことをいつも心に留めておく義務があるのだと思うのです。そして今は幸福を感じられないたくさんの方々がいつかはきっと日常の幸福を感じられるようになるように祈らずにはいられません。さて、昨日は豊橋(愛知県)から友だちが訪ねてくれました。ループル仙台という観光バスで市内を観光。仙台に住んでいても、というか住んでいるからこそなのか,なかなか乗れませんが、こんな機会に乗ると意外に仙台について知らないことが多いと気づきます。わたしは大阪でも仙台でも観光客だな~と思います。(笑)「人生は旅」とよく言われますが、どこにいても自分はいつも旅の途中のような気分です。いつも自分の居場所を探しているような。青葉城址の政宗騎馬像あたりでは伊達武将隊がいて、武将になりきって観光客に対応してくれます。記念写真のかけ声は「ずんだもち~」(笑)なかなかしゅっとしたイケメンの政宗と片倉小十郎でした!