今朝10時頃。

一本の電話がかかってきた。




「非通知」だった。



いまどき、「非通知」で電話かけてくるっていったら、
セールスぐらいだけど、


たまに、旦那がかけてくることもあるし・・って

何気なくとったんだけど。







電話をとったことをものすごく後悔した。



ほんととらなければよかった・・。












電話の主はいわゆるﾀﾞﾐ声で、50過ぎくらいのおやじだった。



「○×ー○○××番（うちの電話番号）ですか？」







思えば、この時点でかなり怪しかった。


いきなり、名前も言わず、こちらの名前も聞かず、電話番号を確認してくるなんて・・・。



だけど、もしかして、NTTの人？とかってなんとなく思ってしまった。


が、


それが運のつき。






「実はね。今朝5時半ぐらいにね。うちの事務所にある女性が飛び込んできましてね・・・。」





実はね・・って。


何をいきなり。


っていうか、思いっきり怪しいじゃない。やっぱり怪しいわ～絶対。





「その女性っていうのが、若い女性なんですがね。ｸﾞﾃﾝｸﾞﾃﾝに酔っ払って
うちの事務所に入ってきたわけですよ・・・・」




ｸﾞﾃﾝｸﾞﾃﾝ？？？




なんとなく。先が読めてきた読めてきた・・・。





酔っ払った女性がでてきたってことは、旦那がらみの言いがかりをつける気だ・・・。



絶対。そうに違いない・・・・・。



「その女性から、あなたに伝言を頼まれましてね。」




え？私に？

伝言って。何？

伝言って・・・・・。




ははん。

完璧に振込み詐欺でしょあなた。


ニューﾀｲﾌﾟのやつ？


お年寄りじゃなくて、かよわい新妻（ｺﾗ）狙うﾊﾟﾀｰﾝもあったのね。






そこまで聞いてようやく・・


「あの～。」


「主人がいるときにしてくれます？そういうの。なんかよくわからないので。こちらからかけなおすので、とりあえず連絡先教えてもらえます？」




違うでしょ。そうじゃないって。


私ってばか。


切っちゃえばいいのに。切っちゃえば。





言ったこっちゃない。

敵は待ってましたとばかりに乗ってきた。



「いえね～。この時間この電話番号に伝言を頼まれたのでそれはできないです。で、さっきの続きですけどね～その女性ね、ｸﾞﾃﾝｸﾞﾃﾝに酔っ払ってましてね・・・それで、」



「ちょちょ・・ちょっと。」



インターセプト。




「私。実は、この家のものではないんです。留守番頼まれただけで、なのでそんなこと言われても困るんですよ。」





あたたた・・・・。

さっき主人が・・っていってしまってるってのに。


私。頭わる過ぎ。



だから。切っちゃえばいいって。切っちゃえば。





しかし、敵もしぶとく、からんでくる。

「いえそういうことではなくてね。この時間この電話番号に出た人は奥さんしかいないんですよ。。そうでしょ？」


そうでしょ？




どうしてそんなこと断言すんのよ。

確かにそうだけど。


どうしてあんたそんなこと知ってるのよ。




気持ちわるい。気持ち・・・わりい～～～。こいつ。




しかも、このやたらと事務的な態度。
淡々とした話口調。

やたらとイライライライラしてくる声。



「とりあえず、うちの主人に言ってもらえます？警察官やってるんですけどね。ややこしいことは主人の方がよくわかると思うので・・・」







これでどうだ。








って。そうじゃなくって。


警察官って。

いまどきこんな子供だまし・・園児にも通用しないし。




案の定

「ええ。いいですよ。じゃあご主人にお話しに伺いますからね。何時ごろがいいですか？」




ほら。いったこっちゃない。



そうきちゃったじゃない。


警察官にもやっぱり動じない。


そりゃそうだ。私完全にしどろもどろだもん。





ってか。もういいでしょ。
もういい加減切ってよ。そろそろ潮時でしょ？




このゲーム。もう完全に行き詰まってるから。




早く切れ早く～～～！！！！！！！






そっか。私が切ればいいんじゃん。








<ガチャン。








ふぅ・・・・・・・・・・・・・・・・







私ってどこまでもバカ。

最初からｲﾀ電ってわかってたのに。
もしくは、振り込め詐欺ってわかってたのに。



何ですぐ切らなかったんだろ。



小心者だから、また変な切り方して相手の気持ち逆撫でして、ｲﾀ電毎日毎日かけられたらいやだな～なんて思ったりしたからか。



しかし、あれ以来電話もないし、もちろんおやっさん来なかったし。



いやいや。

向こうもそんな暇じゃないってば。





でも相当気持ち悪かったから、すぐに旦那に電話した。




やっぱり笑ってたけど。(ｵｲｺﾗ）





でも、ほんとｷﾓｲ。

声が。あのﾀﾞﾐ声が。ﾀﾞﾐだよﾀﾞﾐ。

耳にべったりはりついてはなれね～～。

どうしたらあんな気持ち悪い声がでるんだろ。
どうしたら、あんな落ち着いて、人を脅かすようなこといったりできるんだろ。




落ち着いてきたら


最後まで話聞いてもよかったかなってちょっと思ったけどね。






グテングテンに酔っ払った女が。



朝の5時半。


どこぞの事務所に駆け込み。



私に何の伝言が。



この謎は永遠に解けない・・・・・。ふふふ。