カテゴリ:ナツの日常
ナツ。無事に退院できました。 ほんとよかった。 ほんとにほっとした。 手術は思っていた通り、とても簡単なものだったし、 麻酔からも予定通り醒めて、 術後3時間もしたら、もうすっかり元気に歩き回っていた。 あ~よかった。 やっぱり早めに手術してよかった。 と、喜ぶのも束の間。 ここからが大変だった。 元気になって、聞き分けもなくって、無鉄砲な赤ちゃんに・・・・点滴。 この組み合わせには、相当無理があった。 まるで、鎖につながれた、モンキー。 ガラガラガラガラ。 あっちへガラガラ。こっちへガラガラ。 違う部屋にガラガラ。階段わきまでガラガラ。危うく落下するところだって。 しかも、点滴って意外とデリケートで、 ちょっと暴れたりしただけで、 簡単にとまってしまったり、 ひどいときには、血が逆流して、管が真っ赤に染まってたりして、 そのたびに、ナースコールして、 連続して三回もそれをやってしまったときには、 さすがに恐縮してしまった。 看護婦さんに「よかったら、治し方教えてもらえませんか?自分でやりますから。」 っておたずねしたくらい。(もちろん教えてくれるはずもなく) なので、 たった一日の入院だったけど、 ワタシもほとほと疲れ果てて、 早く寝てくれ寝てくれ寝てくれ・・と呪文のように唱えながら 抱き続け、歌いつづけ、2時間もそれをつづけて、 ようやく、寝そうになって、 そろそろ・・っと、 ゆっくりと、起こさないように・・っと ここでしくじっては台無しよって、 着陸態勢にはいろうとした瞬間。 悲劇はおこった。 こともあろうに、 向かいのベッドのママさんの、激しい「はみがき」の音で。 しゃかしゃかしゃかしゃか。 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ。 ぺ。 で、またふりだしに戻る。 ゆらゆらゆらゆら。 しかも、いらいらいらいら。 実をいうと、このママさんがなんだか苦手だった。 同じ大部屋にちょっと前から入院してるとかっていってて 部屋にはいって、あいさつをして、 世間話を少ししかけたときに、、 いきなり、 「ちっちっていいますか?」 ちっち?? ちっちって何? ちち? 乳???? 「(おそるおそる)おっぱいのことですか?」 「いえ。おしっこのことです。おしっこの。」 あっさり否定。 あ~あ~あ~。 ナツがもうおしっこをちゃんとおしえるかってこと 聞いてんだな・・ってわかるまでに、1分はかかった。 もちろん、ちっちなんて言うはずもないし、 「いいませんよ。まだぜんぜんですよ~。」と言うと、 間髪いれず、 「うちはね、ちっちっていうんですよ。」ときた。 あ~ここから、話膨らませたくないんだけど・・・って 表情にでてたかでてなかったか。 彼女はそこから延々と「ちっち」について、語りはじめた。 はいはい、ええ、すごいですねえ~と あいづちをうつ。 こっちは2時間後に、手術をひかえてて、それどころじゃないんだって・・って、そんなことに気がつくような人ではもちろんなくって。 しかし、せめてほんのちょっとの常識をもちあわせてくれてたら・・・。 赤ちゃんの声は、許すとしよう。 泣いても、叫んでも仕方ない。お互いさまだし。 しかし、彼女の声がやたらと気に障る。 普通の声の出し方じゃない。 明らかに周りの人間を意識した声の出し方で。 「ぎゃはは。もうしゅうちゃんったら。ちっち?ちっちって言ったの?言えたの?おしっこちゃんと教えてくれたのね~。しゅうちゃんってあたまいい~。おりこうさんね。 ほんと、すごいね~。3歳の子でもいえないのに、言えちゃったの~。(続く・・・・)」 ちっちって言ったか?今言ったっけ?たまたま、「ちちち」とかって発音しただけじゃないの? ってワタシもちょっとばかし意地悪になる。 ワタシの精神状態もかなりひねくれてたのも認めるけど。 でも、 手術から帰って来て、ぴーんとはりつめた空気の中、麻酔から醒めるや醒めないやって状態で、さんざん暴れたあげく、ようやく落ち着かせて寝かしつけて。 し~んと静まり返ってるはずの部屋に。 「ちっち。今ちっちっていいまちたか?ちっちでしゅか。はいはいちっちちっちね~。」と そんなママンの声が、非常識に響いてたのにはいかがなものかと思った、ワタシはやっぱり心が狭いのかしら。 とっても愛情たっぷりのママなのよね。 ちっちがもう1才ちょっとで言えちゃうぐらいすごくおりこうさんなのよねっ。 それはよく~よ~~くわかったからっ ただこの一瞬だけでも、せめてあなたの声だけでも、 もうちょっとトーンをおとしていただけませんでしょうか? で、またゆらゆらゆらゆらゆ~らゆらゆらゆら ほんっと危うく肩がいかれちまうところでしたってば。 でもって、そんなあなたのことだから、せめて他人の声には寛大なんでしょ?って思ってたワタシが間違いだったの? 夜鳴きしだした赤ちゃん。 廊下につれだして、必死であやしてるママさん。 大変だなあ・・なんてみんなが思ってたろうに。 きっと、怖い夢でもみちゃったのね・・って。 とってもすまなさそうにしてるし。 たしかにうるさくなかったといったら嘘になるけど、 仕方ない。これこそ仕方ない。 しかし、あなたってば、 何のちゅうちょもなく、バタバタバタバタってドアに向ってって バタンってそりゃすごい音でしめちゃうんだからね。 さすがのワタシもこれにはびっくりしちゃいましたよ。 断言できる。 絶対。 あなたとは。。。 永遠に・・・・。 平行線。 入院が一日でほんとよかった。 切にそう思う・・・。 最後になってしまったけど 退院後のナツは今まで以上に元気でっす♪ 以上。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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