九州出身者がつくる九州情報館。

今日7月3日、日本国内では20年ぶりとなる新紙幣（F号券）が発行されました。
新紙幣はデザインも肖像画も従来の紙幣（E号券）から一新され、
1万円：福沢諭吉→渋沢栄一
5千円：樋口一葉→津田梅子
千円：野口英世→北里柴三郎
と肖像画の人物も変わりました。

福沢諭吉の故郷・大分県中津市では40年にわたり慣れ親しんだ
福沢諭吉が描かれた1万円札を惜しむ人々がいた一方で、
北里柴三郎の故郷・熊本県小国町では新紙幣発行に合わせて記念式典が行われました。

しかし、日本国中の紙幣がすべて新紙幣に変わるまでには時間がかかるうえに、
各種券売機の対応に時間がかかる状況となっています。
せっかく新紙幣を手に入れたところで全く使えなければ持っている意味がありません。

金融機関のATMや大手スーパー・コンビニのレジなどでは、
約9割が新紙幣に対応済みとなっています。

JR九州では管内約600台の券売機のうち約半数が対応済みとなっており、
来年12月頃までに全券売機で対応完了予定だそうです。
新紙幣が使えない駅では、降車駅で運賃を支払ってもらうなどの対応を促すそうです。

西鉄バスでは来月下旬から更新作業開始予定であり、
まだどの車両でも新紙幣には対応していません。
現金が使われる頻度の高い路線から入れ替えを進めていき、
2026年3月末までに完了予定だそうです。
グループ全体で約2400台もバスがありますのでそれだけ時間がかかるわけです。

なお運賃箱に新紙幣を入れるのはOKだそうですが、
そもそも1000円以上の紙幣を使う区間となると高速バスくらいしか思いつきません。
そしてバス車内で両替やICカードへのチャージの時に新紙幣は使えません。
バスセンターなどにある高速バスの券売機でもまだ使えませんので、
窓口係員に旧紙幣との交換をお願いするしかありません。

一方で熊本県内では会社によって対応がバラバラです。
九州産交系のバスは一部高速バスを除き新紙幣対応済みですが、
熊本バスは来月から更新開始、熊本都市バスは未対応です。
また熊本電鉄では年内をめどに更新予定だそうです。
千円札の肖像画である北里柴三郎の地元を走っている産交バスでは
対応も早く行われたのでしょうか？

新紙幣しかない状態では交通機関を利用できないことがありますので、
コンビニのATMでICカードにチャージして使用することをお勧めします。
それでは、今日はここまで。