『B-1グランプリ』について思うこと
先週末、ご当地グルメによるまちおこしの祭典である『第9回B-1グランプリ』が福島県郡山市で開催されました。このB-1グランプリでは全国各地からご当地グルメが出品し、来場者による割り箸の投票で最も得票数(箸の重さ)が多かったところが、ゴールドグランプリに選ばれます。第1回・第2回でゴールドグランプリに輝いた『富士宮焼きそば』は全国的に有名になり、長期にわたり莫大な経済効果をもたらしました。ちなみに今回は青森県の『十和田バラ焼き』がゴールドグランプリに輝きました。しかし、私は過去9回にわたるB-1グランプリについて、いろいろ疑問に思うことがあるのです。最大の問題点はグランプリに輝く団体に地域的偏りが非常にある点です。ここまでのゴールド受賞団体(富士宮焼きそばは1回とカウント)は、中部地方:1関東地方:2中国地方:1東北地方:3と、東北地方ばかりもらい過ぎな点です。これでは九州や四国にはおいしいものが全く無いという解釈をされてしまう可能性があります、特に九州地区のご当地グルメはB-1グランプリで毎回毎回冷遇されていると言っても過言ではないでしょう。中でも第1回から出場している『小倉発祥焼きうどん』が1度もゴールドどころか3位以内にも入っていない点は非常に不愉快であります。ゴールドグランプリに輝いたところの多くが、開催地の近隣の団体である点に注目してください。(開催地の団体は富士宮の事例もあって第5回から投票から除外。)遠方から来た団体は来場客が少ないですが、開催地の近隣であれば来場・投票する人も必然的に多くなりますので、ある意味組織票に似たものがあると思います。また2011年以降は『東日本大震災からの復興』を執拗にアピールし過ぎとなってしまい、直近3回が全て東北の団体という不公平が生まれました。なお、私は復興に真っ向から反対というわけではありません。ただ朝ドラやら楽天やら色々復興のきっかけになるものが次々と出てきているのに、まだ『震災からの復興』の名目で他の地方を蔑ろにしてまで東北を過剰にアピールをしまくっているのではないかと思うのです。これでは『震災からの復興』を理由に必要以上に物乞いをしているとしか思えません。まるでまじめに働いている人よりもナ○ポをもらっている人の方が裕福みたいな状態です。これ以上東北の団体ばかりがB-1でゴールドグランプリを取っていては、いずれこのイベントの開催意義が薄れてしまうのではないかと心配しています。そうならないためには九州や四国での開催を増やし、当地および近隣の団体がグランプリを取りやすくする事と、『復興』目的での開催をいい加減に終わらせる事が必要です。B-1グランプリが全国どこの地方からの出場であっても公平にゴールドを取れる環境を作ることが、これからもこのイベントを続けていくためには必要なのではないかと思います。それでは、これにて失礼。