おおきなおおきなゆりの木の下
風がビューっとなって
枝がゆっさゆっさゆれて
花のついた枝先が
ところどころ折れて
ぼとりぼとりと降ってきた。
折れた花を一枝一枝
咲きそうなものを集めていると
枯れた花びらの上に
何かが、やすんでいる。
本当に小さな子で
たった１枚の椿ほどの大きさの枯れた
花びらの上に乗っかって
遠くのほうまで監視の目を光らせながらも
どこかリラックス。
その小ささは、私が深呼吸をしたら
その息だけで飛ばされてしまいそうなほどの大きさ。
溶け込む色を好んでのことか
大地より少しだけ高いここがよかったのか
彼の選択眼の真意はわからないけれど
居心地よさそうに
のんびりのんびり。
枯れた花びらの上でのんびり2011.05.15小金井公園 posted by (C)あっこ森
わたしも花のついたユリノキの枝を
リュックの脇につけて
しばし彼の背後から近寄る。
レンズを通してみると
薄くオーロラに光る羽は
いつまでたってもしまわれない。
自然界に棲む虫たちに出会っても
図鑑に出てくるような
傷のない子達に…虫たちに会うことはなかなかない。
どうしたんだろう…と思うんだけど
察しようがない。
けむくじゃら2011.05.15小金井公園 posted by (C)あっこ森
それでも彼らは彼らのフィールドで
彼の道を生きている。
写真は５月１５日に小金井公園にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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