日暮れの頃22012.01.06芝浦中央公園 posted by (C)あっこ森
山手線の駅が
品川と田町の間にひとつ増えるとか
ニュースでそんなことを聞いた。
品川は、５年ほど前まで
勤務地だった。
このブログを始めたのもその頃。
よくこの公園で写真を撮ったのを思い出して
仕事で港に行った帰り道に通ってみた。
浄水場の大規模工事が平成２７年まであるらしく
がらりと様子が変わっている。
入り口もなくなって近隣のビルのエレベーターで
橋まであがり公園の入り口にあがれるように
なっていた。
エレベーターで公園に行く…なんか違和感あるけど
そういうことになっていた。
夕方だし、人気も無い。
花は山茶花が咲き、
まだ小さいけれどシモクレンが
フサフサのコートを
まとった蕾を膨らませている。
かつてよくみていた景色が
そこにありホッとする。
以前よく来ていた頃
浄水場の入り口付近の排水溝の穴を
巣にしていたすずめの親子の子育て風景
これをみるのが楽しみだったのだけれど
そこはまったく壊されて跡形もなかった。
雀ならどこでも
棲めそうだけれども
ここは、とくに観察しやすくって
雀の子どもが巣立ちするところなど
まるで自分が親みたいな気持ちになって
心のなかで
「がんばれ。気をつけて。さぁ飛ぶのよ。」と
その親子雀を心の中で一緒に応援していた。
目の前で子雀がカラスに
襲われていくところに遭遇したときは
自分の子どもを奪われたみたいに涙もでた。
仕方ないのだ、カラスだって生きている。
子育てのためにエサが必要なのだ。
それでも毎日見てきた子雀が親元から
一瞬で取られていく…現実に言葉を失った。
親雀は何度も巣を見に行くけど
もうそこには子どもはいない。
泣けるでしょ？
あまりに悲しいでしょ？
雀とカラスをみて泣いたのはたぶんあれが初めて。
浄水場に蓋がされる工事みたいだけど
大規模工事でその溝のあった壁も無くて
わたしの知っている景色がひとつなくなっていて
なんだかちょっとだけ淋しかった。
日暮れの頃2012.01.06芝浦中央公園 posted by (C)あっこ森
写真は１月６日に芝浦中央公園にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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