戦後66年、現場の最前線でシャッターを切り続ける
伝説の報道写真家・福島菊次郎に迫る
ドキュメンタリー映画
『ニッポンの嘘~報道写真家 福島菊次郎90歳』
銀座シネパトス、新宿K's cinemaほか全国にて絶賛上映中!
<本日は、少々長めの文章ですので
お時間の許すときにお付き合いくださいませ。>
「ニッポンの嘘」に騙され続けている国民の私たち。
騙されていることも気づかされないほどの
巧妙なテクニックを施された罪深い「ニッポンの嘘」。
1946年から、ちゃんと世の中に向き合っている日本人がいる。
伝説の報道写真家って言われているけれど
こういう方がちゃんと光を浴びて
もっと広く知られていなければいけないんだと思う。
正常に機能するマスコミは、日本にはまだ無い。
戦前、戦後、意図的に報道が捻じ曲げられて
国民感情をコントロールし続ける。
そうやって、闇から闇へ葬る。
菊次郎さんは、映画のなかでこう仰っていた。
「同じことが、同じように葬られていく。」
ヒロシマの問題も、フクシマの問題も。
主語が無くとも私には、そう聞こえた。
1982年にメディアに絶望して
カメラマン生活も決別して
無人島で自給自足を始める。
1988年に胃がんを患い、
自給自足生活を断念する。
そして入院中に、昭和天皇の「下血」報道を聞き
強制退院して、裕仁天皇の「戦争責任」を問う
写真展を日本全国で600回以上開催した。
国家に殺されると…年金受給も拒否。
被爆者、安保、学生運動
三里塚闘争、公害、自衛他、原発など
多岐にわたるテーマを取材し続けている。
311以後、わたしは菊次郎さんが
どう見つめていらっしゃるのか
菊次郎さんの言葉がずっと聞きたかった。
お布団の上げ下ろしもやっとの体調のなかで
カメラマンとして、脱原発デモを取材したり
南相馬で警備に当たる警察官に
自分の意志を伝え
強風に煽られながらも
カメラをむけていらした。
被災地の様子を映し出すテレビを
見つめる菊次郎さんの目。
瞳の奥に心のうちが
透けて見えるような目をしていらした。
あの目でファインダーをのぞくのか。
原爆スラムに暮らしていた人々を映し出す写真。
子どもの後ろ姿からは、どこか幸せが感じられる。
被爆者の中村さん、やっと受診ができて
手術が受けられると
いい笑顔で出かけていったのに
現実には、背中にギプスを
はめて寝ていろ…ということだったと
未来を失ったような心持ちの
中村さんの悲しい背中
光だけは暖かくまとって映し出されていた。
広島平和記念公園、これ自体がウソだという。
くさいものには蓋をしろと…
なにもなかったかのように
傷跡が隠されたヒロシマ。
菊次郎さんが見つめ続けているニッポンの姿が
突き刺さります。
権力に隠された「嘘っぱちの嘘っぱち」を
ホントーだと思わされてきた人や
社会があまりに多すぎる。
本物の報道写真家として
権力を前に怖気づくことなく
命を懸けて撮り続ける。
国家と向き合う、あの意欲というか意思の
貫かれた生き方があまりに
カッコよすぎて胸が熱くなる。
真実をみてみたい、
目をそむけさせられてきた現実を
菊次郎さんの視点で直視してみる。
TVニュースが、報道なのか、広告なのか。
そんな視点が、得られるかもしれません。
“権力が守りたいものは、国家の何なのだろう。”
ピース2012.09.03上野 posted by (C)あっこ森
写真は9月3日に上野にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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