大風にあおられ小金井から自宅までの
片道１９ｋｍの復路。
真っ暗になってからの帰路。
暗いし、遅いし、風強いし、心細い。
もうすぐ、自宅。
日大芸術学部の前を通り過ぎ、
豊島高校の前の坂を下って登り
豊島高校の給食室の奥の教室の廊下の蛍光灯が
切れかかっているのか、チカチカ点滅。
“こわいよぉ。直しといてよぉ。”
住民の声として、学校に電話したいぐらい…
廊下の電気の点滅は、心にダメージを…。
そんなことを思いながら
坂を上りきる。
住宅街は静か～ぁ～。
細い路地に続く横道を何本か横切る。
気になって目が、路地ごとに
左奥に目が行く。
目が留まった。
電柱に羽が生えている。
しかも、踊っている。
興奮する気持ちを押さえて
大人だし…遅い時間だし…通り過ぎるが
ペダルをこぐ足は完全にペースダウン。
歩道に乗り上げた。
はい、逆走。
戻って、さっきの路地まで戻る。
風に邪魔されながら
電柱に近づく。
「生きてる。」
思わず、自転車を止め
カメラを準備。
暗いし、風を受けて立つのもキツイ。
新江古田伝説～翼を持つ電柱2013.10.12千早 posted by (C)あっこ森
ひゃ～～～。羽生えてるぅ。
心が躍る。
自分の年齢と、時間帯と、ヘルメットと
客観視する空から自分を見る自分が
“おまえ、ヘンだぞ。”と注意するのに
わたしは、その注意する自分の声にもついニヤニヤ。
羽をもらった電柱を後戻りしてまで
写真を撮るわたし…不審者でしょ。
弁明するときに
この画像の説明をする自分も想像しながら
ついニヤニヤ。
正気なんだけれど…わたし。
写真を数枚、動画を数本。
電柱の周りをクルクル。
絶妙な具合で巻き付いて離れないこのビニールは
今宵しか見られない。
電柱の羽が見える、心、あります。
Ｙｏｕ Ｔｕｂｅにアップするとき
カテゴリが選択できるんだけれど
「エンターテイメント、ゲーム、コメディー、スポーツ、
ニュースと政治、ハウツーとスタイル、ブログ、
ペットと動物、映画とアニメ、音楽、科学と技術、
教育、自動車と乗り物、非営利団体と社会活動、
旅行とイベント」
なに、この動画のジャンル…選べない。ニヤニヤ。
そして、Ｙｏｕ Ｔｕｂｅはアップしたら
こんな動画でも聞いてくれる。
「ブレがあるようです、修正しますか？」
次から次へとクスクスと心を揺らす。
この電柱の羽、みつけた瞬間から
ずっとニヤニヤ。
この話を他人に説明するためには
自分が電柱になって
手を広げて羽を羽ばたかせる、ジェスチャーで
お伝えする所存です。
ちなみに、恥ずかしがり屋ですので
やるかどうかは、その時のテンション次第で。
ちなみに、電柱の横顔…こっちのほうが好みです。ニヤリ。
写真は１０月１２日に千早にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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