子どもたちとおまつりの準備の日々。
今年もあの戦隊もの…もまたやるらしくって
ややブルー…。テンションあげてかなきゃ…。
今年は、お店やさんを2店舗運営、
多角経営を任せられているわたし。
子どもたちと密接に関わりたいが
1/2のマンパワーしか割けなくなる…。
いえいえ子どもが、いーるじゃありませんか。
みんなの力は、スゴイっと信じて
脱力系準備…手抜き?いえいえ
教育的効果を…期待して、ごにゃごにゃ…。
プラダンボールを模造紙にくるみ
1店舗に一枚、手描き看板の準備をするのが
おまつりのお約束ごと。
題字だけは大人が書き…あとは子どもが…という設定の元
日曜日に小4児童がダンスを楽しむ傍ら
必死に鉛筆で下書き、マジックペンの黒の太字で枠取りして
1枚当たり約20分で
あっこぉの看板仕事は完成!
待ちに待った月曜日
子どもたちの来館を待って
放送を入れる。
「今からお店屋さんの看板描きを図書室で始めます。
実行委員のお友達、手伝ってくれる人
よろしくお願いします。」
わらわらと子どもたちが走って集まってくる。
子どもというのは、基本お手伝い好きに思える。
子どもたちの担当を二つのお店屋さんごとに割り振る。
カラー模造紙に枠取りだけした文字…
あまりの手抜きぷりに
子どもが不平不満を言うんじゃないかと…内心ドキドキ。
「“好き”に塗っていいよ。」
子どもたちは自由度の高い言葉が好きだ。
「これしかやってないけれど、あとやって。」
本当は…こんなところなんだけれどね。
裏写りしない水性マジックを子どもたちに渡す。
思い思いにいろんな塗り方をしていてたのしい。
後から後からほかの子も混じってくる。
「お店屋さんに関係あるもので
お客さんがみて気持いいと思えるものを描いてね。」
そう言うだけでサラサラと描きだす。
どうしても混じりたかった1年生男子が
ずっと遠くからみていて、あとから混じりだした。
「塗っていい?」
「いいよ。」
綺麗に塗りあげているチームの看板に突然グチャグチャと
赤マジックでよくわからないものを描きだした。
わたしも見ていて、ドキリとした。
丁寧に塗りあげている2年男子に聞かれる。
2年男子「それなに?」
1年男子「てきとう。」
その答えにここまで丁寧に仕事をすすめてきた2年男子が
強い口調で
「適当はやめてよ。
そんなんだったら、塗らなくていい。
マジックだから、直せないし。」
と言い放った。
1年男子は、お兄さんたちといっしょに
塗りたかったんだけれど
どうやって塗っていいのかわからないまま
スタートしてしまった様子だった。
悔しくなって2年男子に飛びかかったところで
わたしに抑えられる。
それまで近くで漫画を読みながら休憩をしていた3年男子が
1年男子が「てきとう」に塗ったところをみて
上から同じ色で背景色になるように色を重ねた。
お話を聞いていくうちに落ち着いてきた1年男子が
さっきの暴力を2年男子に謝り許してもらう。
塗りたそうにしているその1年男子に3年男子が
模造紙に新たに赤線の囲いを作る。
「ここを赤で塗って。」
範囲を決めて、1年男子でも塗れるように
工夫をしてくれた。
すごく嬉しそうにとても真剣にその1年男子は
色塗りをし始めた。
その「てきとう」塗りのおかげで
子どもたちは、模造紙1枚分の背景を
ステンドグラスのようなカラフルなデザインに描きあげた。
それはそれは、大胆さと独創性がある作品で
思わず「スゴイ。いいね。」と言っていた。
「これ、アート大賞あげたいな。
美術監督やるね。この看板いいね。」
子どもたちは、ますます誇らしげに色塗り作業をしている。
隣の店の子が
「でもこの字が読みづらいね。」と
ツッコミを入れてくる。
「そういうふうに言う人がいるかもしれないけれど
そういうのが気にならないほど
なにか飛び抜けた感じのカッコイイ作品に仕上がっていると思う。」
わたしも言葉を挟んだ。
マジック1本で模造紙1枚分すべて塗り上げる作業…
かなり根気がいると思うのだけれど
隙間なく綺麗に塗るとお互いに声を掛け合って
作品の仕上げを丁寧に大事に行っている。
小さないざこざが嘘みたいに1年、2年、3年
みんなで力を合わせて丁寧に塗りあげていた。
もう十分、仕上がっていると思うのだけれど
明日、まだ塗りの続きをすると彼らは燃えている。
小さなアーティストたちの魂がひかる。
小さくとも木立2015.06.20白駒池 posted by (C)あっこ森
写真は6月20日に白駒池にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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