お金は生きているうちに使う?
よく、お金は生きているうちに使わないと意味がない、ということをよく聞く。事実、そう思っていた。でも、そうなのだろうか?ちょうど1年前、多発性硬化症を発症した時。その時の症状は、手足の痺れと足を輪のように締め付けられている感覚。やはり、疑うのは、痺れとなると脳の異常。脳腫瘍や脳内出血などではないかと疑った。というときに、思ったのは、「自分に万が一のことがあったらどうしよう」ということ。妻もいるし、子どもは当時、まだ生まれて半年も経っていない。そういう家族を残すことになる。「自分に何が出来るだろう?」そのように考えた。で、その時考え付いたのは、「何をするといってもできないけれど、自分にとりあえずできるのは、お金を出来る限り多く残すことだ」と思い、趣味の本や何かでも欲しい物も買うことをやめるようにした。お金は確かに生きているうちに使わないと意味がない。楽しく快適に暮らせないで、お金を残しても意味がない。しかし、「楽しさ」だけがお金の使い道だとは限らない、と思う。