血漿交換のまとめ
今回、初めて血漿交換を受けたので、そのまとめ・血漿交換とは(あらまし) 血液中の血漿と血球を機械で分離。分離した血漿は廃棄し、あらたに血漿を分離した血球と混ぜて体内に返す。 今回は、1回につき、50単位(約4.5l)と大量に交換。・血漿交換の方法 体の血液を大量に機械内に取り込むため、通常は、首の太い静脈を使用。何度も針を入れなくてよいように、カテーテルを使用する。しばらくカテーテルを留置する分、そこからの感染症感染のリスクがある。 私は、首が嫌だったので、腕の血管を使用。首ほど太くないので、勢いのある動脈から採血し、静脈に返血する。1回ずつ針を刺すので、感染症リスクは少ないが、動脈の止血をきちんとしないと腕の中で大量内出血となる。また、動脈に針を刺すのはかなり痛いので、私の場合、事前に痛みを緩和するシールを貼る。・血漿交換をする時期 通常はステロイドパルスで回復のおもわしくない時の急性期。ただし、パルスと同時に行う時もある(私の場合、再発即下半身完全麻痺と重かったので、斎田先生は同時にすることを奨めた) 今回の私の場合、6月に発症、パルス2クール、免疫グロブリン点滴1回、免疫吸着2回の後の8月、血漿交換を行う。急性期かどうかはあやしい時期。・血漿交換のリスク 大量輸血に近いので、体の負担が大きい。 体に入れる血漿は献血由来で、既知の病気のチェックはできているが、未知の病気には無抵抗。 また、献血直後は病気が潜伏していて、検査をくぐり抜ける血漿もある。 免疫吸着も似たような治療法だが、自分の血を採り、病気に関係しそうな抗体を除いて体に戻す。基本的には自分の血で完結するので、前記のリスクは小さい。・血漿交換の効果 血液中の抗体が悪さをするなら、ごそっと取り替えれば良い、という理屈。免疫吸着は、悪い抗体をピンポイントで取れば良いという発想。ピンポイントの正確性が課題。 私の場合、再発2月後に行う。たまたま回復の時期と重なったかもしれないが、 左足→足首が動くレベルから、膝が浮くレベルに 右足→指が動くレベルから、膝が少し浮くレベルに 注・回復とはいえ、歩行器にもほど遠いという状態である。*2009年10月追加東北大学の多発性硬化症治療学寄附講座ブログで、血漿交換療法の説明へのリンクがはってありました。分かりやすそうな図入りなので、追加情報としてリンクをはります。http://www.asahi-kasei.co.jp/medical/ketsuekijokaho/kessho_top.html