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カテゴリ:本
二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ。 一人は泥を見た。一人は星を見た。 (フレデリック・ラングブリッジ 『不滅の詩』) 単行本第一巻の最初にこんな言葉が登場する凄いマンガがあります。 今年で連載20周年を迎え、単行本は既に90巻以上(たぶん)。 これまでに累計7000万部を販売した大河ロマン。 『ジョジョの奇妙な冒険』 荒木飛呂彦著 私が最近読み直しているマンガです。 だって、面白いんですもの。 最近『ユリイカ』の臨時増刊号(荒木飛呂彦特集)と『クイック・ジャパン 75号』 (ジョジョ特集号)と、立て続けに関連本が発売になっていましたが、連載20周年を 記念して露出が高まっていたようですね。 ↑楽天だと『クイック・ジャパン 75号』の詳細情報がありませんねえ。 この号は銀杏BOYZと『ジョジョ』を特集してます 思わず両方ゲットしてしまいましたよ。んで、『ジョジョ熱』再発(笑) まず、どちらにも『ジョジョ立ち』というのが掲載されていて、 知らなかっただけに凄く興味を惹かれました。 『ジョジョ立ち』についてはこちら こんな風に思わずマネしたくなる(?)ほどキャラのポージングが独特なんですよね。 マネするのは至難のワザですが。 『ネオ・ルネサンス』や『ネオ・ゴシック』を理想とし、イタリアの古代彫刻の影響を受けている というその造形及びポージングは、荒木先生のオリジナリティの追求の賜物らしいです。 遠くから見ても一目で誰の絵か分かるように描く。そこに拘る姿勢が素晴らしい。 オリジナリティといえば、『波紋』や『スタンド』の発想が凄い。 特に『スタンド』の概念には驚かされました。 個性的な数々のスタンドの登場によって、当時『ジャンプ』に蔓延していた力(数値)の大きい 者が勝利する、という一つのパターンを打ち破った感がありました。 そこで一気にこのマンガの虜になってしまいましたね。 そして、スタンド使いやスタンド名に洋楽のバンド名や曲名を使用しているケースが多く、 その点でもかなり勉強になりました(笑) 熱狂的なファンが数多くいるのも頷けます。 『ラジオJOJO体操』なるものも見つけたのでついでに載せておきます(笑) ラジオJOJO体操第一公式フラッシュ ディオ(DIO)とジョースター家の対決を延々100年以上にわたって描いている のですが(現在は第7部)、こういう主人公が代替わりする作品って好きなんです。 昔のマンガだと『キャプテン』なんかも代替わりがするので好きでした(笑) そして名言の数々・・・セリフも良いんですよねえ。 ↑これとか(笑) それではジョジョ! 『勇気』とはいったい何か!? 『勇気』とは『怖さ』を知ることッ! 『恐怖』を我が物とすることじゃあッ! (第一部 ツェペリ男爵のセリフ) そして、このツェペリ男爵が亡くなる時にもこんな名言が。 愛してその人を得ることは最上である・・・ 愛してその人を失うことはその次によい (ウィリアム・M・サッカレー) もはや週刊少年マンガ誌のワクを超えてます(笑) もちろん擬音も独特。 ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・とか メメタアとかメギャンとか(笑) 読んでいない人には何の音か分かりませんよね(笑) でも、シリーズを通して人間の偉大さ、人間賛歌の骨太なストーリーは一本スジが通って いて好感が持てます。登場キャラはスタンドを含めてどれも個性的で良いのですが、なん つっても敵キャラが魅力的なんすよ。敵キャラが名誉や誇りを重んじる者が多く、極めて 前向きなんです。悪役なのに。ちゃんとそういうキャラを丁寧に描いているのが素晴らしい。 とにかく大長編なので、書いてるとキリがないのでやめますが、 最後にこれだけは言わせて下さい(笑) さすが荒木先生! おれたちにできない事を平然とやってのける そこにシビれる! あこがれるゥ! あ、年末・年始は『ジョジョフェア』やりますんで(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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