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カテゴリ:本
ついに全巻制覇出来ました。いやあ、面白かった。
『刑務所の前 1~3』 花輪和一著 小学館 かなり前に『刑務所の中』という本を紹介しました。 こちらの『刑務所の前』は文字通り、なぜに著者は刑務所に入らねばならなかったのか? という、ムショ入り前から獄中の様子までをまたしても細かく描写したもの。 これが実に細かい。 度肝を抜かれたというか肩透かしをくらったというか、とにかく驚いたのがその構成。 単にムショ入り(銃刀法違反で懲役3年)までの過程が描かれているのかと思いきや、 イキナリ始まる時代劇(笑) 種子島(火縄銃)をつくる鉄砲鍛冶の父と娘の話と、非合法品の実銃(『本チャン』と 言うらしい)、ガバメントを手に入れてしまった現代の著者の話と、 その後の獄中での描写が折り重なるように展開。 話があっち行ったりこっち行ったりするので、読んでて大変なのですが、 そこはハナワさんの話の持っていき方が上手いので、何度声を出して笑ってしまったことか。 私は銃やモデルガンとかはサッパリなのですが、 そっち系に詳しい人が読んだらもっと良く分かるのだろうなと思います。 っていうか、ハナワさん、銃について詳しすぎ。 改造の仕方とかこんなに詳しく図解入りで描いちゃってOKなの?と心配になりました(笑) さすがマンガ家は凄いなと思ったのは、やはり観察力と記憶力が凄いということ。 普段気づかずに見落としてしまうようなこともしっかり描いてくれるので、 むしょの中の描写はやっぱり興味深くて面白かった。(不謹慎ですが) とにかくハナワさんの前向きな姿勢と正直さには脱帽でした(笑) ま、『刑務所の中』の方がスッキリしていて面白いのは間違いありませんが、 こちらもこちらで私的には満足でした。もうこの独特の絵には慣れましたし。 でも、決してよいこは読んではいけないマンガですよ~(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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