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カテゴリ:本
とりあえず最近購入した本を紹介しておきます。
『時計じかけのハリウッド映画』 角川SSコミュニケーションズ オビに『なぜブラピは、95分に必ず突破口を見つけるのか?』とあり、 『セブン』、『ザ・メキシカン』、『ミスター&ミセス・スミス』を例に取り、 実に興味深い分析をしている本です。 な~るほど。 これは45分頃に黄門さまが葵の御紋の入った印籠を取り出すのと同じ論理だなと。 この他にも意外な視点からハリウッド映画を分析しているので、なかなか面白かった。 映画の開始から終了まで、何分で何が起きて、どう展開するのかが、 ハリウッド映画ではほとんど決まっているようです。 ははん、アレもそうだな。そういやアレもだなあ・・・ 思い当たるフシはいくらでもあると思われます(笑) ハリウッド映画は1本の作品が『アクト1』『アクト2』『アクト3』と大きく 3つに分ける伝統があるそうですね。 『アクト1』で観客を物語に引き込み、『アクト2』で物語が動き、 『アクト3』で解決する。『起承転結』が明確なんすね。 で、面白いのがタイムテーブル。 この『3アクト』の他に、映画開始後約5分、約20分、約1時間、約1時間40分の ところで、主人公に対して重要な出来事が起きるようになっているらしい。 そう言われてみると、なんだか全部そんな気がしてきます。 一瞬たりとも観客を飽きさせないようにする工夫なのでしょう。 でも、そ~いうマニュアルに沿ってつくられた映画は、確かに一時は面白いと感じても、 いつまでも心に残る作品にはなかなか結びつかないような気も・・・しましたが、 私の好きな『ショーシャンクの空に』も『フォレストガンプ』も 『フィールドオブドリームス』もそうだったのかと思うと、 意外と気づきませんでしたねえ。 してやられたか。 とりあえずストーリーが良ければOKではありますが・・・ ま、思うに映画は『そうそうコレコレ! こんなのを待っていた!』的な 予定調和的な作品よりも、『なんじゃこりゃあ~!?』的な驚きとコーフンを もたらしてくれる作品の方が観たいなあとは思います。 ハリウッドスタイルもいいですが、アンチハリウッドの気概も欲しいぞと。 アイデアの限りを尽くして楽しませて欲しい。 観終えて言葉を失うほどの衝撃作or問題作。 そんな作品を待ってます!! 本の方はいくつかの映画をネタバレしながら分析してますので、 紹介された映画の結末を知りたくない方にはあまりおすすめ出来ないかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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