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テーマ:お勧めの本(7400)
カテゴリ:本
16日発売の『BRUTUS』7/1号(642号)。早速買っちゃいました。
緊急特集井上雄彦と題し、『スラムダンク』『リアル』『バガボンド』を 始めとするその作品と氏に迫った特集号です。 いやあ、熱い。熱いっす。 未公開ネーム&メモも興味深いし、筆が冴えるポスターもイイ。 ↑『バガボンド』の武蔵。この空間すらも魅せる画力が素晴らしい。後で壁に貼ろうかな。 『バガボンド』の迫力は、日本画を彷彿とさせる筆遣いと確かな描写力が あってこそなのですね。途中からペンを使わず全て筆だけで描いていたとは。 さらに円山応挙と同じように、人物を描く際にまず裸体を描き、 その上から着物を描くという手の込んだ手法で描いているそうです。 う~む。実に興味深い内容でした。 なるほど一コマ一コマの緊迫感が凄いわけですよ。 映画でいえば、黒澤映画を観てるような感じでしょうかね。 原作である吉川英治の『宮本武蔵』とは異なり、言葉を発しない井上版佐々木小次郎は、 さしずめ『隠し砦の三悪人』の雪姫のよう。(全然シチュエーションは違いますが) 黒澤明監督が亡くなったのが10年前の1998年。 同じ年に連載が始まったのが『バガボンド』なんすよね。 黒澤監督の感想も聞いてみたかったですね。 映画化するのは非常に難しいマンガでしょうけどね。 まあ、北野武監督ならやれそうな気もしますが・・・なんとなく。 連載の方はいよいよクライマックスへと突き進んでいるようです。 (つまり、武蔵と小次郎の巌流島での決闘が近づいている) でも、まだまだ終わらせて欲しくないなあという気はします。 とにかく今号の『BRUTUS』はいい仕事してました。 『バガボンド』、なんだかまた最初から読み直したくなってしまいましたよ・・・ ・・・ちなみに『バガボンド』って、 英語で『放浪者』とか『漂泊者』という意味みたいです。 井上さんは宮本武蔵その人をそんな風に表現したのでしょうね。 ただ、『BRUTUS』付録の未公開メモによると、 『EXILE』(追放者・亡命者)という字も使いたかったような。 でも、もしもタイトルが『エグザイル』だったら・・・と思うと、 なんかちょっとビミョ~でしたが(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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