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英国のカーネギー賞作家ロバート・ウェストールが描く戦時下の英国。
『水深五尋』 ロバート・ウェストール著 岩波書店 ↑楽天ブックスではまだ画像がありません 岩波書店 公式HP 数年前、岩波書店から『ブラッカムの爆撃機』という作品が刊行されました。 宮崎駿監督の書き下ろしカラー漫画が入っていたので購入したのですが、 今回の『水深五尋』でも、宮崎監督が表紙絵と線画を描いているとのことなので、 とりあえず予約してみました。(3月25日発売予定) 『ブラッカム』は、第二次世界大戦中、英国の爆撃機がドイツへ爆撃に行く際に起こった出来事を爆撃機クルーの視点で描いたホラーファンタジー作品。 宮崎監督がハマるくらいの作家さんなので、リアルな描写が随所に見られました。 これで子ども向け?? というのが正直な感想。 本の最初と最後に宮崎監督のカラー漫画が掲載されていて、それが『妄想ノート 泥まみれの虎』同様、描き込みがみっちりなされたものであるので、なおさらでした。 ウェストールの作品は、この酷い世界と戦い続ける勇気と 失われたものへの愛惜に満ちていて、すてきです。 『ブラッカム』のオビにはこんな宮崎監督の推薦文が書かれています。 本の最後に宮崎監督とウェストールの対談の様子が漫画化されています。 戦争の持つ一側面を的確に表していて非常に興味深い話でした。 ちなみに、その漫画では宮崎監督が『ぼくも4才の時、U市で夜間爆撃をうけた』と描いています。 1945年7月12日深夜。宮崎少年がその爆撃に遭った疎開先は宇都宮市です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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