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カテゴリ:本
2月15日。村上春樹が日本人作家として初めてエルサレム賞を受賞しました。
エルサレム賞とは?? 村上春樹ファンなら既にご存じでしょうが、私は知らなかったのでウィキペディアで調べてみました。 【エルサレム賞】 正式には『社会の中の個人の自由のためのエルサレム賞』 2年に1回開催されるエルサレム国際ブックフェア内で表彰される文学賞。 原則として作家に授与される。 人間の自由、社会、政治、政府というテーマを扱った 著作を書いている作家が受賞対象となる。 ウィキペディアより ひと月も前のことを何をいまさら、と思うかも知れませんが、 受賞自体はニュースで知ったものの、スピーチの内容は知らなかったんですよね。 で、いつも読んでいる雑誌『文藝春秋』と『クーリエ・ジャポン』のそれぞれ 今月発売の4月号にスピーチの全文が掲載されていて、 たまたま同じ日に買った雑誌に共に載っていたことから、強く印象に残ったのですよ。 『文藝春秋』では村上春樹の独占インタビュー記事『僕はなぜエルサレムに行ったのか』が 載っていて、イスラエル軍によるガザ侵攻に抗議して受賞を拒否せよ、という非難がある中、 村上氏は敢えて赴き、小説家としての意見を堂々と述べた いきさつが語られていて興味深い内容でした。 私は村上春樹の本は『ねじまき鳥クロニクル』や『アンダーグランド』 くらいしか読んでいないので深く知っているわけではないのですが、 世界中で大いに知られている日本人作家として、その活躍には尊敬の念を抱いています。 アニメやマンガだけではない。文学でも日本人と海外の人が同じ本を通じて語り合える。 そんな彼の功績は素晴らしいものがあるでしょう。 で、本題の受賞スピーチ内容ですが、『壁と卵』と題し、 隠喩を使ってイスラエル政府を批判したものでした。 こちらで全文読めます もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵が あったとしたら、私は常に卵の側に立ちます。 思想信条はどうであれ、その堂々たる小説家らしいスピーチには 心を動かされましたね。 ペンは剣よりも強し 久しぶりにこんな言葉を思い出しました。 村上春樹。これからはもっと力を入れて販売いたします(笑) ちなみに村上春樹の新刊が初夏に刊行されるそうです。 タイトルは『1Q84』。 版元は新潮社です。 『1Q84』 公式HP 1984年のことなのかな?? 気になりますねえ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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