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テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
カテゴリ:試写会
西崎義展監督 試写会にて
(2 つめのエンディング上映後)どっちのエンディングを上映すればいいか、ちょっと聞いてみましょうか。最初のエンディングが良かったという方? (約8割の方が挙手し)圧倒的にこちらのエンディングが良かったようですね。(どちらを採用するかは)初日を楽しみにしていただければと思います。 この映画には、述べ900人のスタッフが携わっています。アニメーションというのは、一つ一つの力の結束なんですが、その集大成が今日、初めて皆さんのお目にかかった。そこには音楽もある、セリフもある、効果も絵もある。絵だけのアニメーションでは意味がないんです。そして、今回多用しましたCGもある。おそらく、どこまでがCGで、どこまでがアニメーションか区別がつかなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。1850カット、2時間10分、そのうちの750カットがCGです。今日ここには立っていませんけれども、特にCGを頑張ってくれたスタッフの方たちにも拍手を送ってあげてください(会場拍手) ......................感想........................................ CGは、そこそこ頑張っているとは思います。 ただ、ハリウッド作品と比べてしまうと、最初のほうのCGは、なんちゃってCGのレベル。 CG使うなら、中途半端だとつらい。 いちおう、全てCGではないので、もしかするとCGでないかも。 キャラクターデザインは、松本零士氏ではないです。 かなり違った感じです。はだしのゲンみたいです。(見ればわかる) しかも、目が動かないで、口だけ動くという、キャラクター達。(後半は、瞬きがあったりするようにはなるけれど) 目が死んでいるキャラクターってあり? あまりにも無表情なキャラクター達。 台詞を聞かないと、キャラクターの感情がわかりません。 途中で、昔のヤマトのアニメのシーンが入ります。古代進も、雪も、目の動きが細かく、目だけで、感情が伝わってくる。 やはり、松本零士のキャラクターデザインは、体のラインがデフォルメされているけれど、一人一人のキャラクターが、際立っている。 まさに、アートであります。 前半、おなじみの宇宙戦艦ヤマトの主題歌が流れると、なぜか感動。(ヤマト世代ならわかる) 映像と音楽の融合が、まさにヤマトの真髄。 しかし、歌声が佐々木望ではない気が。高音が高く、か細い、ヤーマートー。 微妙に映像と音楽がずれていると感じるシーンが多々あり、残念なシーンも。 古代進が数年後、伝説の艦長になって登場します。 しかし、ヤマトの真髄はやはり、若者が宇宙の敵と戦うのが、醍醐味。 それを艦長が支えるという、若者と艦長との協力体制が感情移入できる山場。 しかしです、なぜか宇宙の敵に、古代進が一人で決断して、若者に指示している感じの戦い。 強い敵であれば、協力して戦うのは、当たり前。その辺に、納得いきません。 かなり無理のある話の展開。 設定上、敵が敵前逃亡する理由が、?という感じ。説得力がない展開が多すぎます。 現代にヤマトを復活させるのであれば、やはり現代の社会問題を登場させるのが、現代に受け入れられる作品の要素のはずです。 しかし、それが全くなく、子供が作った合都合映画のような展開には、理解に苦しみます。 上映後、監督の舞台挨拶があったのですが、どうも、監督は同じのようです。 監督は愛と平和とか、言っていましたが、作品は消化不良な感じです。 あまりに昔の作品と違うので、若い世代の監督かと思っていました。 正直、若い監督に任せたほうがよかったかも。 アニメは、総合芸術であると、痛感させられた作品。 声優陣は若い声優が多い気がしました。 近年、美男子役全盛時代の声優の表現力は、乏しいことが露呈されたような。 美男子の映像があれば気にならない声優陣も、はだしのゲンのような普通人で無表情な顔では、物足りなさだけが際立つ。 監督が今回の復活篇は、序章に過ぎないようなので、次回作に期待したいです。 やはり、若い才能(宮崎駿・べクシルの監督レベル)を発掘して、次世代の才能を集結した作品を見たいです。 ファンドで資金を集めて、日本のアニメの才能を集結させ、最高レベルのヤマトを次回みたいです。 予算不足もあり、中途半端な作品になってしまったのが、ちょっと情けないです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/12/29 08:35:30 PM
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