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テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
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前半は、善良な一市民が、ふとしたことがきっかけで、犯人に仕立て上げられるという、スリルが順序だてて、構成されています。
主人公の堺雅人の善良的な人柄の演技がとても名演技で、こんな人、いそう、と思わず納得してしまいます。 ただ、後半の逃走劇あたりから、全く違った演出のような映画になってしまって、残念。 夜逃げ屋本舗のような、逃走劇といったらよいのやら。 前半が24としたら、後半が夜逃げ屋本舗では、しっくりきませんね。 前半は、巨大な権力の罠にはめられたかと思いきや、後半では、なぞのまま。 続きがあればよいが、ラストからして、それはないみたいなので、納得がいかない。 前半が完璧だったので、堺雅人さんの演技がよかったのと、俳優陣が豪華な映画だったので、個人的には、80点。 やはり、映画はちょっとの出演でも、演技派の俳優さんがでると、雰囲気がでますね。 そういう意味でも贅沢な映画です。 木内みどりさんの演技が見られるのも、サプライズ。 竹中直人さんの奥様で、竹中さん曰く、普通の主婦です・・・。 いやいや、普通の主婦役でしたが、ちょっと気が抜けた主婦の雰囲気が台詞だけも伝わってくる、すばらしい女優さんでした。 最近の、主婦役の女優さんに足りなかったもの。 まさに、木内みどりさんのような女優さんだと、思い出させてくれました。 あと、謎のパーカー男(濱田岳)の演技も、すばらしかったです。 この俳優さんは、映画「今度は愛妻家」では、カメラマン役ですが、とても駄目な感じがよくでていてよかった記憶があったので、実力派かなと。 後半の展開に失敗しなければ、映画として傑作となったかと思うと、非常に残念。 後半の間延び的な展開は、個人的には長く感じました。 権力とはなにか?そこまで切り込んでくれたら、 実にすばらしい作品になったと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/01/22 08:34:47 PM
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