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バイオリン(属の楽器)は、右手で弓、左手で弦を押さえて演奏する。つまり、音量や音色などの“表情”は右手で作り、それに対して左手は正確な音程や動きを要求される。
ところで、人間の脳と体というのは、左半身と右脳が、右半身と左脳が密接につながっていて、また右脳は感情表現とか感受性を受け持っていて、左脳は計算とか理論などの分野を受け持っている。らしい。 そう考えると、バイオリンはおかしい。表情をつける右手をつかさどっているのは理系の左脳。正確さを求められる左手は文化系の右脳。 バイオリンは、数百年前には形が出来上がっていた。今とほぼ変わらない形のもの、完璧に近いものが昔から使われていた。まさに「神の楽器」である。かどうかは知らないが、上のことからひとつ言えることが。 「神は、人間に完璧なものを与えてはくれない」 音響的にもほぼ完璧なものが昔からあったにもかかわらず、右と左というもっとも単純なところに設計ミスがあるとは、なんとも皮肉なもんじゃないか。 …という話を帰りに弦分と山手線の中でしていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年09月03日 23時26分08秒
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