音楽療法の入門講座に行ってみた
こねこ君が通っている音楽教室(楽器屋さん)のチラシで「音楽療法入門」の講座を見つけて行ってみました。って、日記をサボってたので、全然、タイムリーじゃないんだけど。音楽は、学生時代からしばらくの間、本業にしていたけれど、別の仕事をするようになって、すっかり引退。今では、こねこ君のレッスンにもさほど付き合わなくなって、ピアノやエレクトーンもほとんど触ってないなぁ。DTMにトライしようと思って、いろいろ機材を買ったのに、またまた、ホッタラカシだし。先生は呉竹先生とおっしゃる方で、なんと滋賀県のほうからおみえになったそうです。聴講生はどうやら現役の音楽の先生や、学生さんが多かったみたい。2回目の講座ということで、(1回目は見逃したのですね。知人に聞いたら「私は1回目に行った」と、言っていました)、少しだけ発展ということでしたが、1回目の内容も振り返りもあったので大丈夫。音楽を聞くと、人間にどんな影響があるのか?それを科学的に分析してみたら――というのが、1回目の講座の中心だったようです。「音楽を聞くと」――精神的にとか、心とか、影響はありそうな気はしますが、実は、身体にも、あきらかに反応が出てくるということ。音楽療法のコンサートを1時間くらい聞いて、脈拍、血圧などを測ると、どちらも、「安定」してくるのだそうです。つまり、副交感神経の働きが活発になって、身体がリラックスしてくる。脳の中からもα波が出て、そのことを示します。反対に、緊張していたり、ストレスを感じているときは、β波などが出て、α波は出ません。今回の講座では、「同質の原理」から。具体的に例をあげて、そのとき聴きたい曲が、どんどん世界を開いていくのだということを説明されました。病気だったり、ストレスを感じて精神的に参っているとき、その人が受け入れられる音楽というものは、その人、そのときによって、さまざまだ、ということ。そして、音楽を受け入れる体勢ができてから、療法にふさわしい音楽に徐々にシフトしていくと、効果があげられるということ。次は、「音楽療法は、どんな人にでも適応できる」ということ。例をあげられたのは、まったく耳が聞こえないプロのパーカッション奏者の方のお話や、心身に障害を持つこどもさんが音楽によって成長したという体験談。これらのお話は、元気のでる音楽療法にも、詳しく載っているので、興味のある方はどうぞ。あとは、実際に音楽療法のセッションなどをやるには、どんな曲を、どんなところに留意して選曲したりするかということなどを、実際に体験しながら、講座が進みました。―――さてさて、帰りに上記の本は購入できたのですが、講座の中で紹介されていた楽譜が売り切れだったので、帰ってから楽天ブックスで購入しました。α波しか出ないようにアレンジされたという、ピアノの曲集です。ピアニストの休日曲集を開いてみて、ちょっとビックリ。私が10代から20代の頃、ちょうどピアノを弾きまくっていた時代に弾いていた曲や、妊娠中に好んで聴いていたCDにある曲ばかりだったのです。うーん、私は知らず知らずに、自分自身に音楽療法していたのかもしれません。でも、みんな経験的に、そのとき、自分の聞く音楽を選ぶの、自分にふさわしい音楽療法的なものを選んでいるってこともあるかも。――先日、頭が痛かったので、こねこ君にピアノを弾いてもらって、寝転んでいたら、身体が暖かくなって、汗が出てきました。「もしかして音楽が効いたかも?」と、期待して聞いたら、「窓閉めてるから、暑くなっただけだよ」と、こねこ君からは冷ややかな答えが返ってきました。うーん、どうなんだろう?