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先日、都内の大学でおこなわれた、作家の田口ランディさんのゼミに
参加してきました。 内容は「生と死の一万年 アイヌの精神文化から」。 でも実は、ゼミの内容よりも田口さんその人に興味があったので、参加した というのが本当の理由です。 というのも私は、田口さんの本をたった一冊読んだだけでその世界に 引込まれてしまい、気がつくと出版されている本はすべて読了。 あとは直接本人に会って話を聞きたいと、こうあいなったわけです。 実際にお会いした田口さんは、和服姿もかわいらしい、でもとても活き活きとした、 力強い方でした。 興味深く思ったことのひとつは、質疑応答の中で言われた次の言葉です。 「人間は体験を通過する存在で、体験にしがみついては行けない」 どんなにすばらしい体験をしたとしても、それはその時、その場所、その人たち のいた「場」によって作られたもので、それが終わったら、また元の生活にもどる ことが大切。それを体験したからといって、自分が他の人よりもなにか崇高な人物に なったなどと錯覚してはいけない。 これは、田口さんがアイヌの祈りの儀式をやった時の話にでてきました。 話を聞いた時は田口さんもずいぶん謙虚な方だなあとしか思っていませんでしたが、 それだけではないようです。本気でおっしゃっていました。 その理由ははっきりとはつかめませんでしたが、田口さんの話すその雰囲気から なにかあるのだろう、ということは伝わってきました。 結局当初出るつもりのなかった懇親会まで参加。 というのも、ゼミの終わりにあいさつがてら田口さんとお話をしている時に、 「懇親会、参加したら?」のお誘い。「はい~」と無意識に答えていました(笑) 大学を出たのは23時近く。勉強内容は予想以上に面白く、翌日目が覚めても なにやら興奮状態がつづいていて、久々に知の魂がイキイキとしているのを 感じた出来事でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.23 00:17:42
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