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2008.06.21
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カテゴリ:雑談
アレルギー学会参加の記事に関して質問があったので、

その前に、”プラセボ効果”ってご存知ですか?

偽薬(薬剤の入っていないもの)を処方されても、それが効果のある薬だと信じて飲むと、極端な話病気が治ってしまう効果のことです。

昔から病は気からといいますが、まさにそれですね。

アトピーの患者さんの治療法の研究の中で、偽薬を投与された患者さんの20%が症状が改善されたとの事です。他の疾患の研究ではなんと60%もの患者さんがプラセボ薬で症状が直ったとの報告もあります。

話を戻しますと、つまりアトピーの患者さんの5人に1人は、極端な話水道水でも、直る不思議な水だと信じ込むことで治ってしまう可能性があると言うことです。

アトピービジネスは、ここに付込んでいるんですよ。

では本題。

以前にも書きましたが、アトピーの治療方法は

1.スキンケア
2.薬物療法
3.原因・悪化因子の検索と対処

です。このどれが欠けても病気は治りません。三本の柱でアトピーの皮膚炎コントロールを支えています。どの柱が無くなっても上に載っていつ玉は落ちてしまいます。

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京逓信病院皮膚科 江藤 隆史先生の2008年春季アレルギー学会報告より


ここからは、2008年日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン(日皮会誌:118(3),325―342,2008(平20))を参照しながらお話していこうと思います。
http://www.dermatol.or.jp/medical/guideline/pdf/118030325j.pdf

1.のスキンケアについては、
「乾燥およびバリアー機能の低下を補完し,炎症の再燃を予防する目的で,ステロイドあるいはタクロリムスを含まない外用薬(保湿剤・保護剤など)でスキンケアを行う必要がある.すなわち軽微な皮膚症状に対しても外用療法を継続する必要があり,これを怠ると炎症が容易に再燃し,ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏使用の意義の低下につながる.」
と記載されています。つまり、ステロイドによる炎症抑制治療の他にも保湿剤や保護剤などのスキンケアが大事であり、ステロイドを使っていればスキンケアをしなくても言い訳ではありません。

2.の薬物療法については
a.ステロイド外用薬
b.全身療法
があります。

aのステロイド外用薬は

「現時点において,アトピー性皮膚炎の炎症を十分に鎮静しうる薬剤で,その有効性と安全性が科学的に立証されている薬剤は,ステロイド外用薬とタクロリムス軟膏(Topical calcineurin inhibitor;カルシニューリン阻害外用薬)である.」
と書かれています。

脱ステロイドは、アトピー治療の基本戦略となるステロイドの使用を止めてしまうこと。どれが欠けてもいけない治療方法の柱のうち一本を放棄してしまうことになりますね。ステロイドは、アレルギー認定医の元できちんと使えば、副作用はほとんどでないと言われています。また、プロトピック軟膏に関しても、きちんと使用方法を守り、”ほてり”を我慢できれば有効であることが報告されています。

b.の全身療法は
一般的に抗ヒスタミン剤が使われています。最近では、皮膚炎の症状が悪化したときではなく、症状安定しているときに飲むことによって、皮膚炎症が悪化するのを緩和する効果があるとの報告もあります。

3.原因・悪化因子の検索と対処
「アレルゲンを明らかにしえた場合でも本疾患は多因子性であり,アレルゲン除去は薬物療法の補助療法であり,これのみで完治が期待されるものではないことを認識すべきである」

乳児では,食物アレルゲンの関与していることがあり、除去が有効な場合もあります。除去も、完全除去、部分除去とありますが、過度の除去は乳幼児で栄養障害を引き起こすことがありますので、医師と相談しながら決めることが必要です。


最後に

「その他の特殊な治療法については,一部の施設でその有効性が強調されているのみであり,科学的に有効
性が証明されていないものが多く,基本的治療法を示す本ガイドラインには取り上げない.むしろ,その健康被害の面に留意すべきである」
と記載があります。
専門医ときちんと相談した上でご自身やお子さんの治療方法を決めていくことが重要ですね。

身近にアレルギーの専門以外なくてお困りの方は、アレルギー協会で無料電話相談やメールでの相談を受け付けているようです(サイト参照:http://www.jaanet.org/topics/soudan.html)。

ざっと書いてみましたが、どの内容も”アトピー”で検索すると出てくる内容ですね。目新しいことは無いです。

アトピー治療のQ&Aが良くまとまっているサイトです。
http://www.kyudai-derm.org/atopy_ebm/index.html
http://www.jaanet.org/contents/hihu.html

何かのお役に立てていただければ幸いです。

yamane





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最終更新日  2008.06.21 14:00:25
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