カテゴリ:両親
父が今この時期に亡くなったのは、家族への最後の
愛情だったのではないか、と最近思ったりします。 去年脳梗塞で倒れてから、一時期は車椅子を片手でこげる ぐらいにまで良くなったものの、その後は日に日に弱っていく父を 見るのは、やはり辛いものでした。 会社と家の往復では泣きながら自転車をこぐ毎日。 父に悲しい顔は見せてはいけないと思っていながらも、思わず ベッド横で涙してしまうこともたびたび…。 そんな私を見るに見かねた、父の私への思いやりだったの ではないかと…。 去年、母の方が容態が悪かった時、「お母さんを見るのが 辛いんだよ…」と言って、涙を流していた父。 又ある時、病院の冷房が寒くて毛布をかぶっていた私を見て、 「寒いのか?」と心配の声をかけてくれた父。 それが、父がまだ呼吸器をつける前に聞き取れた最後の言葉 でしたが、最後の最後まで娘を心配してくれました。 自分の方こそ人の事を心配するような身体ではないのに…。 そんな優しい父でした。 そんな事を思い出しながらいろんな事を考えていたら、 「お父さんはもう十分だから、あとはお母さんを頼むよ。」 と言う声が聞こえたような気がしたのです。 父の身体は無くなりましたが、今なお、家族を思いやる優しい父の 愛情に包まれているような気がして、幸せな気持ちになりました。 そしてそんな父以上に、いつも私や父、兄達や友人の事ばかり 心配していた母。 去年、1度目の脳出血で倒れてICUにいた時も、「お兄ちゃん、 洗濯物ちゃんとできてるかしら」と心配し、お見舞いに来てもらった 友人達にはどんなお礼がいいかしら、とまだ退院も決まっていない のにいつも気にかけ、仕事帰りが遅い私にいつもねぎらいの 言葉をかけてくれて…。 そんな母の事だから、頭蓋骨復元の手術の決断に悩む私に、 「これから先、お母さんの頭の骨が無いと、あんたも、周りの人も 大変でしょ。お母さん、頭の手術頑張るから大丈夫だよ。 その分、まだまだ生きるから、目が覚めるように声かけてね!」 と言っているような気がしました。 もしも今、父と母と話ができたら、2人とも何て言うのだろう…? なんて考えたら、このような言葉が思い浮かんできたのです。 そしてどんな事も、前向きに考えるのが私の特技。(笑) きっとそう言ってるに違いないと信じて、前に進んでいこうと 思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[両親] カテゴリの最新記事
|