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もりぴぃのぺんぺん草ノート

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2005年11月21日
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カテゴリ:思ったこと
父が亡くなってから2週間が経ち、今日で二七日忌(ふたなのか)
です。
甘党の父だったので、和菓子とお茶をお供えして、追善供養の
お題目を送りました。

驚くことに、私が生まれてこの方、身近な親族で亡くなった人
というのがいなくて、日にちの数え方も初めて知りました。
一週間毎に、初七日(しょなのか)、二七日(ふたなのか)…と
数えていって、七週目の七七日忌がいわゆる四十九日なのですね。

でも実は仏教では、「この日に供養しなさい」という決まりは
元々無いそうで、このような回忌法要というのはあくまで”風習”
だそうです。(*1)

なので、法事はやるのもやらないのも自由のようなのですが、
分かりやすい節目の日に集まって供養する、というのは
父への感謝の表れにもなるし、人間らしい気持ちからのもの
だと思うので、我が家では四十九日は兄弟家族で集まろうと
思っています。

今回このような経験をして、日本の葬儀の風習についても
いろいろ勉強しました。

仏教の場合の結論で言ってしまうと、お葬式のときにお寺から
お坊さんを呼んで、お経をあげてもらうというのも、仏教の
教えによるものではなく、日本の習慣によるものだそうです。
葬式をしたから仏になるのではなく、あくまでも本人の生前の
信心によって成仏が決まるといのが仏教本来の考えです。
ましてや、僧侶に大金を払わないと成仏できないなんていう事は
一切ありません。

もし大金が必要だとしたら、お金持ちの人は、生前どんな悪事を
働いていたとしても、最後にお坊さんに大金を払えば成仏できる
という事になるし、逆に、地道にコツコツ生きてきて周りの人達に
たくさんの貢献をしてきたけどお金はないという人が、もし最後に
お金を払えなかったら成仏できない、という事になってしまいます。

特に戒名については、よく「もう1ランク上の名前だとあと10万円
かかります」とかいう話を聞いたことがありますが、お金で位が
買えるなんて、道徳的に考えてもそんなのおかしな話です。(*2)

葬儀や法事というのは今まで縁遠い世界だったので、調べるほどに
へぇ~という事ばかりです。
大切なのは、残された私達からの温かい真心ということですね。

いろいろ勉強になります。


(*1)初七日から四十九日までの七日ごとの区切り
      …インドの中陰思想に基づくもの

   百箇日、一周忌、三回忌等の法要
      …中国の風習を仏教が取り入れたもの

   七回忌以降の法要
      …日本仏教において次第に増えていったもの

(*2)「死後戒名」が定着したのは江戸時代の寺請制度からで、
   庶民は住職にキリシタンでないことを証明してもらう為に
   仏教の「死後戒名」をもらうことが不可欠となり一気に普及。

   やがて、少しでも立派な戒名をもらうことが社会的にも
   価値あることとされるようになり、僧侶の側も戒名を
   “商品”とみなし、供養の額によって戒名の“ランク”が
   つきはじめた。





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最終更新日  2022年06月11日 09時31分52秒
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