本が大好きです♪
でも、読んでも読んでも、次から次へと読みたい本が出てきてしまうので、
ひとまず買っては、しばらく山積み状態。
ようやくそれが読めるまでに辿り着くのは数ヶ月後です。
そんな中、やっと読む番が回ってきたのが、リリー・フランキーさんの
『東京タワー』。
「オカンとボクと、時々、オトン」のサブタイトルからは、すでになんだか
優しい予感に包まれます。
リリーさんはブログの中で、この本のことについて、
「オカンの供養のような気持ちで本を作っていった。
本の装丁(デザイン)をする時、考えたことは一つだけでした。
大切に扱ってもらえる本にしたい。紙の手触りとか、重さとか、心地良くしたい。
そして、これはオカンの本なのでオカンなテイストにしたかったのです。
よく、もらった洋菓子の包装紙とか、結んである金色のひもとか、
うちのオカンに限らず、おばちゃんってそれを捨てられないで、
大事に取っとくじゃないですか。
あれみたいに、なんだか捨てられないかんじがする本にデザインしたつもりです。」
とおっしゃっていました。
装丁ひとつにも、とてもお母さんへの思いが込められているんだなぁと、
優しい気持ちになりました。
このリリーさんの思いを知ってから、この本を読むときは、
大事にこっそりとっておいたおいしいお菓子を、
毎日ちょっとずつちょっとずつ、大切にしながら食べさせていただいている
ような、そんな気持ちになりました。
早く食べたいような、でも、食べないでとっておきたいような…っていうんでしょうか。
そんなわけで、今、”ちょびっとずつ”楽しみに読んでいる途中です。
読み終わった後に、「この本は感動した~」とジンとする本は
たくさんあると思うのですが、読んでる途中から、読むのがもったいない
なんて思ってしまう本は、なかなかめぐり会えないような気がします。
こんな感覚も、読んでる途中の今だけの特典。
ちょっと幸せを感じた今日この頃でした。
P.S. それにしても。
リリー・フランキーという名前の由来は何なのでしょう?気になる…。